パラワールド 1998年7月号

始めてのコンペ体験記!

   コンペに興味はあるんだけど、最初に出るのはどんなコンペが良いのか分からなかったり、
   人と競うってどんなことだろう・・・? と、何かと始めてのコンペには不安がつきもの。
   最初は不安でもその楽しさは格別なモノ。
   そこで、最近コンペデビューをした方々に、準備の事や競技中はどんな雰囲気だったか、
   そしてどんなことが楽しかったか、などの体験談を語ってもらった。
   これからコンペにデビューしようとする人の参考になるはず!

 

尾神スカイグランプリに初参加

山内 守 パラ歴:6年 技能証:XC証 普段飛んでいるエリア:榛名ナンレイ
所属クラブ:妙義スカイパーク 使用機体:EDELセクター

   
 準備  もともと大会というのは大嫌いで、地元で草大会があってもいつもスタッフに回っていました。
ある程度キャリアがあって、上級機に乗っているのに成績が悪いと、言い訳するのに大変だ
からですその私が始めて出た大会というのが97年度、尾神のポイントシステムです。PSの
大会というのは前からすごい大会と聞いていましたので、それなら成績が悪くて当たり前、
トップフライヤーに負けるのなら自分のプライドが傷つかなくて済むという、実に迷惑な理由
でした。
 自分のコンペのための練習は、人の迷惑、邪魔にならないように、機体操作を確実なもの
にしようと努力しました。それと、ちょっと早めにテイクオフして、渋い時から粘って上げる練習
をしました。それというのは、96年も尾神スカイグランプリに出たのですが、圧倒されて後ろ
に並んでしまい、結局2人前でゲートクローズになってしまったので、今度は早く並ぼうと思っ
たからです。
練習ではないのですが、実力のない私にとっては、運も最大限に利用しようと思い、好きな
パチンコを休みました。
不安だった事は、とにかく皆さんの邪魔にならないかということ。しかし、さすがトップフライ
ヤー、ヘタな人を見れば分かるようで、あまり邪魔にはならなかったような気がするのですが
この辺の所はパラワールドさんの方からトップフライヤーに聞いてもらいたいですね。『邪魔
なのか、ヘタなフライヤーをどう思っているのか』ということを。
 楽しみだったことは、やはりパラワールドに載っているトップフライヤーと一緒に飛べること
ですね。これは私たちの夢ですし、目標なので、邪魔にしないで優しく罵声を飛ばしてください!
 当日 初コンペは実に楽しかったです。フリーフライトでは、5機位が固まると怖くて違う場所を飛ん
でいましたが、大会では80機が飛んでいても皆さんウマイ人なのだと思うと、全然怖くなく、
トップフライヤーと一緒に飛んでいるかと思うと、とても楽しくて仕方ありませんでした(皆さん
には迷惑だったかもしれませんが)。PSに出るだけあって、皆さんウマイですね。あらためて
自分の技量が確認できて、とても勉強になりました。
 自分自身はとにかく無理をしないで飛ぼうと思いました。自分の力の90%でも110%でも
だめなのだだと。100%の力で飛んで、今は自分の技量を確かめる段階だと思ったからです
フリーフライトではコンペの練習と思って、自分に厳しく飛ぶようになりました。経験がものを
言うスポーツですから、経験豊富な人を見られるコンペの方が私は好きですが、金銭的には
フリーフライトの方が貧乏な私には合っていると思います。
コンペについて
思うこと
以前フリーフライトでは1時間も飛べば飽きてしまったのですが、大会だと目的があるので、
知らない間に2時間、3時間と飛んでいることがコンペの楽しさですね。自分では大満足で
降りて、成績が悪いと悔しくて「ちくしょー、もっと上手くなるぞ。」と練習に意欲が出ます。
これからPSで腕を上げて、自身を付けて、まだ出たことのない草大会に出るぞと思ってい
ます。そして優勝して「イヤー、今日はツイていた」と謙遜しまくりたいです(私の先輩方は
みんな腕を自慢するのでなく、ツイていたと謙遜するのですが、これがカッコイイのなんの
って!)。
こんなコンペが
あったらいいのに
*タンデムでテイクオフの時、パッセンジャーに数学の問題を渡し、飛びながら計算して出た
答えがパイロンの緯度経度を表わしていて、パイロンを撮影した時間も競う。知力とテクニッ
クの大会。

*トライアスロンにパラを入れて競う。
 @ 自転車でテイクオフまで行き、
 A パラでクロカンして(風が悪いと思ったら自転車で降りてよい)、
 B マラソンして(飛べば飛ぶほど距離が縮む)、
 C 泳ぐ(もっと飛べる人は泳がずにゴールしてもいいとか)。

 アドバイス 私の場合、この大会に出る前の2大会が悪天候でキャンセルになったので、大会の雰囲気
とかは大体分かっていたので、デビュー戦ではあまり緊張はしませんでした。
PSでデビューしようと思っている人がいたら、まずサポーターか見学で一度大会を見ている
と、精神的にラクです。
実際、大会中テイクオフでは観光客が結構来ていて、主催者側も温かく。のどかに見学して
いました。モータースポーツと違ってタダで見られるからパラの大会ってお得ですよね。
 当日は早め早めの行動で、心に余裕を持つこと。十分な睡眠をとって臨むことでしょうね。
前日の夜に現地入りして車で睡眠をとる場合、メインの駐車場は夜中でも次々と参加者が
到着して、中には騒ぐ人もいるし、結構ディーゼル車が多く、うるさくて寝られないので、
ちょっと離れた駐車場で寝るといいですよ。
 終了後はやっぱり成績が良かったら目一杯の謙遜。悪かったらなるべく多くの人に恥を
さらして、いろいろアドバイスを受けることでしょう。

COLUMN

  @初めてって不安がいっぱい!主催者は十分な説明をしてくれた?

大会は2日あったのですが1日目は雨でキャンセルになり、体育館で十分すぎる説明とゲームをしてもらい
ました。もし1日目、天候が良かったら、どの程度の説明をしてくれたのでしょうか?

  Aコンペのために皆、ギアを買い足したりしているの? 欲しかったものはあるの?

買えなかったけど欲しかったものは、手足を伸ばしてゆったり寝られる車。今の車では狭くて熟睡できず、
頭が冴えませんでしたから。
 

PCtopia 85ページ  FROM READERS
妙義エリアでテストフライヤー募集中

こんにちは。今月号『はじめてのコンペ』体験(30ページ)で登場した山内守です。
実は、私の所属する妙義スカイパークの妙義エリアもオープン準備が進み、テストフライトも何本か行いました。
が、なにしろ妙義山は岩山で怖いので、地形の読めるテストフライヤーの方がいて下されば・・・と思っている
次第です。よろしくご協力お願いいたします。