観天望気

   

下り坂
朝虹は天気悪くなる
アリをつぶしたら雨 (雨で巣が水没するのを恐れて高い所に行列を作って移動する)
ヘビが出ると雨(雨で巣が水没するのを恐れて高い所に移動する)
カラスが遅くまで飛んでいると雨(翌日雨だと餌がとれなくなるから)
蝶が姿を消すと雨(雨に濡れると飛べなくなるから)
夕方子供(動物や鳥)が騒ぐと雨(気圧が低くなると脳内圧が上がって気分が高揚するから)
月や太陽に「かさ」がかかっていたら雨
朝焼けは雨の前兆
朝焼けと姑の高笑いには気をつけろ。
朝てっかりは継母の朝笑い
朝てっかりは雨が降る
下り笠は雨の兆し。
春に三日の晴れなし
聖雨は一週間続く
長瀬川の鉄橋の音が近いと天気が変る
うしとらかぜ(北東風)には油断するな
西風が東風にかわると雨
東風と夕方の客は、来ない方がいい。
雀の酒盛りは明日雨になる
燕が低く飛べば雨の前兆(湿度が高いと虫は低く飛ぶ、虫を捕るためツバメも低いところへ降りてくる)
トンビが鳴いたら土方泣く(翌日雨になるの意)
夕鳩聞いて笠持つな
山鳩が朝鳴けば吹きかけ(にわか雨)が来る
池の鯉が跳ねると雨
蚊集まりて動ずれば天気変る
ビッキ(蛙)が鳴けば雨が降る(湿気で活動的になる)
カエルが死んでいると雨
アマガエルををいじめると(殺すと)雨
猫が顔を洗う時、耳を越えない時は雨(猫の涙腺は湿気に敏感なので、ああいう仕草をする)
蜘蛛の巣が丈夫になると天気悪くなる
上り坂
夕焼けがきれいな翌日は天気
夕虹蓑脱げ
朝霧上がれば晴天
朝荒れと女の腕まくりにはたまげるな
東風と夫婦喧嘩は、夜になると止む
鍋の煮物が真ん中から煮え立つときは晴れ
東風が吹いて雨が降らないと百日のひでり
梟(ふくろう)が鳴けば晴れの兆し
雨降りにカッコウが鳴けば晴れ
朝、蜘蛛の巣にかかった水滴はその日晴れる
白虹は百日のひでり
日月の上がり笠は晴れの兆し
日照りに餓死なし
白鳥が渡ってくる時は西に高気圧がある時だ
子猫がよくじゃれると翌日は天気
蟻が土を出すと天気
朝方でたいわし雲は二、三日天気続く、夕方でると天気早く悪くなる。
星が出たら次の日は晴れ
飛行機雲のあとが残ったら雨(消えたら晴れ)
オガムシが多い年は大雪
檜原かみなり音ばかり
梅雨の終りの雷で梅雨明け
夏に雷の多い年は豊作
初冬の雷は冬おろし
雷様雨は馬の背を降り分ける
稲妻ひと光りで苗が一寸伸びる
大雪の翌日は裸虫の洗濯
磐梯山の頂上に三度雪が降れば里にも雪が来る
青山に初雪見れば雪少なし
浅雪の年は不作
トンビが出て鳴くと風になる
雲雀が空高く上がると晴天
カラスが遅くまで飛んでいると雨(翌日雨だと餌がとれなくなるから)
マオ(アオバト)が鳴くと必ず天気が悪くなる
雪の深い年にはウソが多い
鴎の高鳴きしけのもと
ダオ(トキ)が渡ってきたから田の支度にかかる
フクロウが「ノリツケホウセイ」と鳴けば晴れ、「ノリツケホウセイ ホホホ」と鳴けば雨
アカショウビンが来ると雨が降る
燕が低く飛べば雨近し(湿度が高いと虫は低く飛ぶ、虫を捕るためツバメも低いところへ降りてくる)
カササギの巣が高い年は風が吹かぬ
百舌鳥の高鳴き七十五日
その他
寒中暖かなれば夏冷たし
寒の雷鎌いらず(不作だから)
土用の丑の日から秋風吹く
土用綿入れ寒片平
カメムシが大量発生したら冬が厳しい
 
1月
鏡餅の割れ多ければ豊作
塩堅きはお天気続き
冬スズメが群がり鳴く時は雪
冬空に大音響あれば大雪の兆し
一月の寒の入りに雷鳴あれば、その年大雪あり
寒中霜を見るときには晩霜あり
モチに赤カビが生えれば日照り、青カビが生えれば雨多し
冬、山に霧多きは大雪の兆し
2月
三寒四温
北風つのれば山間部は雪となる
帯状すじ雲が出たら雨
梅の花、上向きに咲く年は晩霜あり
高い山が見えれば晴れ
節分に雪が降れば48日荒れる
北風は天気が続き、南風は雨の兆し
西風日いっぱい
3月
朝北風、夕南西の風は晴れ
彼岸太郎に八専次郎、土用三郎に寒四郎
沖がまくれば雨
春は海、秋は山
阿蘇の煙、西になびけば雨となり、南になびけば好天となる
雪どけに地肌と雪の密着する年は凶作
朝遠くの山がはっきり見えればその日は晴れ
4月
サクラの花の色うすい年はいつまでも寒い
コブシの花横向きに咲く年は大風多し
タンポポの葉が地を這うと晩霜あり
遠くの音が聞こえるようになると天気が悪くなる
女心は4月の空のごとし
櫛が通りにくい時は雨の前兆
月いつもより輝き冷えるときは霜となる
5月
羽アリが多いと雨近い
ザクロの花咲きし後は霜降らず
朝雨は女の腕まくり
五月に天気良ければ干ばつ
春雷は日照り
ホタルが家の中にまいこむ年は災害多し
トビが高く飛べば大風が吹く
6月
梅雨の初めに雷鳴あれば空梅雨となる
梅雨期に小雨ならば豊作
梅雨に夕立雲が出れば日照り
梅雨中の雷は晴近し
子供が騒ぐと雨
頭髪がいつもより伸びるのは雨の兆し
セキレイが水辺遠く巣くう年は洪水あり
7月
雷が鳴れば梅雨が明ける
梅雨あがりの東風は干害をおこす
馬の腹と土用波とは鳴るほどよい
朝東風、夕西風、大日照りのもと
蚊柱立てば雨
流星多い年には異常気象が起こる
白虹張れば干天
8月
夏の南風は晴れ
夏の入道雲は晴れ
風なき年は日照り年
雷はげしく鳴る時は後晴れ
池・沼・河の水の泡立ち多き時は雨近し
流星多ければ日照り続く
9月
暑さ寒さも彼岸まで
ミンミンゼミが早く鳴いた年は霜が早い
西が海鳴りすると天気悪くなる
作物の実りが早ければ雪が早い
ソバの殻ばかりで実のない年には早霜
カゼクサの茂り多き年は暴風あり
モズの高鳴き七五日
秋風蒸し暑ければ大風
10月
朝窓には雨が降る
男心に秋の空
ひと雨1度
秋の日は釣瓶落とし
東風吹けば雨
秋晴れに夏の湿り
ひと雨一度
11月
秋風と夫婦喧嘩は日が入るとやむ
鱗雲が出た翌日は雨または風
朝霧深きは晴れ
霜がおそい年は雪が早い
ソバの豊作は大雪
イチョウの葉が落ちれば根雪となる
秋北春南
秋冷やつけぱ冬暖かい
12月
朝トビ川越すな、夕トビ傘持つな
山に三度雪が降れば、里にも雪降る
ツバキのつぼみが葉の上に出ている年は小雪
鳥が高いところに巣を作れば大雪
年末低気圧
カモメが里近く来て鳴けば荒れる
カモが早く来ると早雪
冬、山に霧多きは大雪の兆し