暦          

                                                             
太陽暦 地球が太陽の周囲を一回りする時間を一年と定めた暦。「陽暦」あるいは「新暦」ともいう。
太陽の黄上の運行、すなわち季節の交代する周期をもとにつくられた暦法で、一太陽年
の長さに基づき暦年を設定し、月の運行、いわゆる満ち欠けによる周期は考慮しない。
季節とのずれはないが月の周期と一致しない欠点がある。一か年を365日、四年ごとに
閏年を置いて366日とするが、100年目ごとの年はその西暦年数が400で割り切れる
ときだけを閏年とする。400年で97回の閏年である。現在、世界の共通暦として用いられ
ている前記のグレゴリオ暦や、その前に用いられていたユリウス暦はこの一種である。
まら、エジプト暦やマヤ暦も太陽暦の一種である。日本では明治五年グレゴリオ暦が採用
され、同年12月3日を1873年1月1日とした。
太陰暦 月の運行、すなわち月の満ち欠けによる周期的変化を基準として定めた暦。つまり、一ヶ月を
29日あるいは30日、一ヵ年を12ヶ月と定めた暦。太陰暦の一ヵ年は、太陽年より約11日
短い。「太陰」とは月のこと。純粋な太陰暦は朔望月をもとにして日を数えるので、実際の季節
の推移に月日が合わなくなる欠点がある。イスラム暦がその好例であろ。太陰暦は時として、
太陰太陽暦を含めていうことがある。また単に「陰暦」ともいうが、次に説明する太陰太陽暦も
陰暦と略されることがあるから、ここでは区別して用いない。
太陰太陽暦 太陰暦に、季節変化など、太陽暦の要素を取り入れてつくられた暦。「陰陽暦」ともいう。
中国黄河中・下流域において、すでに殷の時代には用いられており、日本には飛鳥時代に
採用された。日本における明治五年以前の旧暦や、中国暦をはじめ、ユダヤ暦・ギリシャ暦・
バビロニア暦などもこの暦法の一種である。通常、陰暦・旧暦とか呼ばれているものは、この
太陰太陽暦をさす。俗に、太陰暦ともいわれるが、ここでは区別して用いない。
ここでは、太陰太陽暦は旧暦と言い換えて用いることとする。
陽暦 太陽暦に同じ。陰暦に対していう。ここでは、陽暦は新暦と言い換えて用いることとする。
陰暦 太陰太陽暦に同じ。陽暦に対していう。また天保暦の俗称として用いる場合もある。さらに、
時として太陰暦をいう場合もあるが、ここでは区別して用いない。このように太陰暦・太陰太陽暦
ともに陰暦ともいうので、ここでは旧暦の用語を用いる。
陰陽暦 太陰太陽暦に同じ。ここでは旧暦と言い換えて用いる。
旧暦 明治五年の、明治改暦による太陽暦採用以前に使用されていた暦法をいう。新暦に対していう
日本で一般に旧暦という場合には、太陰太陽暦をさす。陰暦が太陰太陽暦、太陰暦双方をさす
ことがあるので、ここでは太陰太陽暦を旧暦と言い換えて用いる。
新暦 明治改暦により、明治六年一月一日から新たに使用された太陽暦をさいていう。旧暦に対していう
新暦という用語は、明治五年十一月九日の太政官布告三三七号の「改暦の布告」のなかで用い
られている。ここでは陰暦を旧暦と言い換えるので、それに対応して、太陽暦も新暦と言い換えて
用いる。