パラワールドに載っていた名言集２００８

パラワールド公認

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名言	お名前	コーナー＆ページ
２００８年２月号　　(vol 177)
テイクオフに関しては、みんな自信がないのだろう。頭上安定ができないまま、一か八かでテイクオフしているけど、機体が良いから出られちゃう。無事にテイクオフして「あ～一安心」って感じ。国内のレースに出るようなパイロットでさえも、フロントは苦手という人が多い。明らかに練習不足。レースでは、テイクオフが決まれば終始調子がいい。イメージ通りに行くのが良いレースだからスタートが肝心、テイクオフは苦手だけど飛んだら強いというのは、僕の中ではあり得ない。	扇澤　郁さん	テイクオフの極意　　　　　　　　　　３５Ｐ
地上を制する者は、空をも制する『地上で自在にグライダーをコントロールできないのに、空中でできる訳がない』というもの。この言葉、テイクオフにも通じると思います。自分のグライダーを意のままに操れるようになれば、テイクオフはもうこっちのもの。自然に体が最適なテイクオフ法を教えてくれるはず。なお、しっかり地上練習していれば自ずと空中でのテクニックも上がり、まさに一石二鳥です。練習なくして極意なし。	高木　望さん	テイクオフの極意　　　　　　　　　　３６Ｐ
何とかしようとしない悪いのは、広げる時に手を抜くこと。インフレーションさせれば大丈夫というのも応用テクニックで、基本技術ではありません。よく見かける最も悪い例は、ライズアップさせながら何とかしようとドタバタするテイクオフ、危険性が非常に大きいです。キャノピーはあなたの言うことを忠実に聞いてくれるしもべのような存在。・・・ということはテイクオフが苦手なパイロットがいたとしたら、キャノピーの動きをパイロットが邪魔をしている可能性が高いですね。コンディションの悪い時だけでなく、良い日こそ、練習場で集中して練習をしましょう。小手先のテクニックは封印して、基本に立ち返ってキャノピーを丁寧に広げて、どこが邪魔しているかをよくチェックしていきましょう。	加賀山務さん	テイクオフの極意　　　　　　　　　　３６Ｐ
テイクオフは足し算、常に合計が１００になるようにまず一番肝心なのは、自分で立ち上げないこと。言い換えれば、グライダーに任せる。グライダーに自分が合わせるんです｡理想の風(２～３m/sの正対風)が入ることの方が少ないじゃないですか。理想の風なら確実にテイクオフできるのは当然で、そうでない時はひたすら良い風が吹くまで待っているなんてもったいない。テイクオフでブローが入ったら目の前にサーマルがあるのだから、すぐにでも離陸したい自分にとって良い風の幅を、２～３m/sの正対風から０～５m/sの左右４５度まで広げておけば、チャンスは決して逃がさない。サーマルを拾う確立は格段に向上するし、良いテイクオフは確実に良いフライトに繋がります｡	長島信一さん	テイクオフの極意　　　　　　　　　　３６Ｐ
小林体力は落ちても、我々には経験と知恵がある。隊長商業ベースのエリアでは、安全管理も含めてさまざまな面倒を見てくれる。一方で、そうでないエリアでフライトするためには、個人が担う責任やリスクが大きくなる。だから正しい経験や知識は不可欠かと。小林飛び慣れたエリアを出て、いろいろなエリアで飛ぶことは、自分を育てるために良いだけでなく、マンネリの防止にも有効だよね。いろいろなことを考えることで鍛えられるし、その積み重ねが経験になる。志村誰でも初めはスクールで育てられるけど、私たちの頃は今ほど全てが完成してなかった。隊長反面、自立心も育てられた。現在はシステムもほぼ完成している感がある。でも、ルールができあがると受け身になってしまい自立心が希薄になる。なんだか、子育ての対談みたいになってしまいました。	小林久士隊員志村健一隊員小貝　哲夫隊長	突撃！パラグライダー探検隊 VOL５９超軽量ハーネスのこんな使い方探検隊員の井戸端会議　　　７３Ｐ
スペインでは東洋のことはすべて中国(チーナ)と呼んでいる。日本だとすべての人が外人、ガイジンと片付けられてしまうのと似ている。ＣＩＭＡにこのタスクを国際大会で公認種目としてもらうことになったんだ。そしてこの時に絶対に間違いないようにジャパニーズ・スラロームと僕が念を押して報告したんだ。	Ramon Morillas	パラモーターのことトコトン話そう！第8回ジャパニーズスラローム　　　　７６Ｐ
イントラとしてのモットーは、あまり多くを語らないこと。最低限安全なフライトに関わること以外は無線誘導ででも生徒自身の判断に任せるようにしている。よき風の吹く日地上に腰を据え、夕凪飛びて模範を示さん	阿倉　総イントラ	パラ用語の深淵第十九回イントラはみんなのあこがれ　　　　　８４Ｐ
２００８年４月号　　(vol 178)
自分にとって、グライダーを信頼することが、飛行性能や最高速度がほんの少しだけ上回っていることよりもずっと重要なんだ。	クリスチャンマウラー	最強のパラ男のシーズン始まる！　　　　　　　　　　１５Ｐ
まるで天使の羽を付けたように、気に入った場所から思い描いた通りのルートで大空を歩け、時には大勢の仲間と編隊飛行できる、サイコーです！	河面有司さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３８Ｐ
ほとんどの方が「おもしろそう」程度で終わってしまいますが、この現実を受け止め、一歩でも踏み込んでくれる方が増えるよう、各方面の方々がもっと協力し合い、少しずつメジャーナスポーツにしていきたいな。	米村博樹さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３８Ｐ
体力勝負の他競技とは違い、いかにうまく風を読み、風に乗るかが重要なスポーツ。離れた年代の諸先輩との交流をもてるのも貴重だと思います。	島野裕也さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３９Ｐ
巷では大型バイクなどが流行っていますが、同じ予算があったら地べたなんて走っていないで、空を飛んだ方がよっぽど人生変わると思いますよ｡	砂渡勝彦さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３９Ｐ
「自由に空を飛ぶ！」ことが、一番手軽に実現できるリアル版のタケコプターみたいなところが醍醐味ですね。	熊澤浩さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３９Ｐ
同世代に、こんなスケールの大きな趣味をしている人はいなかったので、「大人の贅沢な趣味」という感じです。鳥のように自分が空を飛べること、前方からはもちろん、足下からも風が吹いてきて嫌なことも全部吹き飛ばしてくれるところが大好きです。	小倉直美さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３９Ｐ
逆にやらない人はなぜやらないのか？穴に潜るのが好きな人はあまり聞きませんが、空を飛びたい人は多い。高いところに行きたいのは人間の性なのでしょう。	柏木寛之さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　４０Ｐ
ずっと前から「風の谷のナウシカ」に出てくる、平地から飛べる乗り物があったら高くても買って、空を飛びたいと思っていました。機材の改良が期待できるので、どんどん進化していくスポーツだと思います。こんなに面白いスポーツをせっかく知ることができたので、おばあちゃんになるまでずーっと楽しみたいです。	堀田千尋さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　４２Ｐ
始めた頃は年上の方ばかりだったので、いろんな遊びを経験してきた人達が最後に行き着く遊びなんだ、と思っていましたが、やり出すと年齢も性別も関係なく、私でも飛ぶことができたので、見た目以上に身近なスポーツだと思います。機材の金額は高いですが、安すぎて誰でも簡単に購入できるようになると、講習を受けずに扱う人がいるかもしれないし・・・	真藤幸子さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　４４Ｐ
カチっと来ているときは、気持ち良いよね。自分と自然が一体になる感覚というか・・・。なかなかないんだけど、そのフィーリングで飛べてる時は、何もかもが上手くはまる感じがする。	岩崎幸教さん	どっぷりコンペティター座談会　　　　　　５０Ｐ
結構長くコンペに出てきたけど、私はそれでも怖い日はあって、そんな日は頑張らないことにしている。頑張れる時だけ、頑張る。そんなマイペースでも良いんじゃないかなあ。	村上恭子さん	どっぷりコンペティター座談会　　　　　　５０Ｐ
アクロができるからってなんでもやれるわけじゃないんです。でも周りの人たちは、私がちょっとでも怖がって躊躇したりするのを冗談かなにかと思っているみたい。私がここまで激しい人生を何事もなくいきてこられたのは、慎重に石橋を叩いて渡ってきた結果なんですよ？	福岡聖子さん	Ｓｅｉｋｏ発「いつも青空！」 Vol０７遅ればせながらスピードフライングデビューしました！　　　　　　　　　　６２Ｐ
休暇、太陽、朝寝坊。太陽がギラギラと照りつける正午前後に山へと向う、そんな日。パイロットが、サーマルによる乱気流を大幅に過小評価しているのをよく見かけます。 11時から１５時の間は日照によって非常に強い乱気流が発生しやすく、パイロットはこのとき自分の限界に直面するはずです。気流の乱れは激しくキャノピーを叩き、地表近くでは生命をも脅かすほど危険です。自分のフライトログを見て、前回のフライトから５ヶ月以上経っていたら、正午前後のフライトは避けましょう。	クラウスイルシック	クラウスさんのパラグライダー基礎講座知っていながら誰もが繰り返してしまうミス　　　　８０Ｐ
多くのパイロットは最初の高度５０ｍでは特に集中せずにフライとしています。致命的なのは様々なことに気をとられていることです。つまり、アクティブフライトしていないのです。	クラウスイルシック	クラウスさんのパラグライダー基礎講座知っていながら誰もが繰り返してしまうミス　　　　８１Ｐ
私は自分がデザインしたグライダーについて、世界の誰よりも多くのことを知っている。何が優れているか、弱点か、そして実際の使用において、どのように反応するかについても、ほとんどすべての状況を想定して熟知している。さらに、トリミングから外れているとき、過重超過・不足のとき、低い気温や湿気のある大気下のフライトにおいて、グライダーがどう反応するかも知っている。要するに私は、他のほとんどのデザイナー同様、自分のグライダーについて、どのテストパイロットよりもかなり多くのことを知っているのだ。２、３回のテスト・フライトだけでグライダーを判定するテストパイロットよりも。それにもかかわらす、たった数回の「公式」試験飛行の結果が、はるかに重要で、より正確にグライダーの適正について示していると信じ込んでいる人々も多い。そのグライダーを実際に作ったデザイナーの意見よりも。時々私は、グライダーの認証レポートについて、すべての詳細まで調べ上げ、ある一つの成績結果について心配しているパイロットと話をすることがある。それぞれ個別の試験の成績をすべて重ね上げた結果、そのグライダーの総合的な格付けをしようとするのである。試験レポートの小さな差の検討に、何時間も費やす。そして認証試験レポートがそれとなく示す「問題」について私に話すとき、私がそれらのことをほとんど気にしていないことに驚く｡さらに私がその認証試験成績書を読んでもいないことを知ってもっと驚く。なぜ私が読まなくてはいけないのだ？とにかく、私はそのグライダーがどのように飛ぶかについて具体的に知っているが、その試験成績書はそのことを、あるいはグライダーの安全性を正確に繁栄していないのだ。認証試験成績書には漠然とした興味はあるが、とりわけ重要なものではない。成績結果が私の意に反して重要となる理由は、「たくさんのパイロットが重要だと思っているから」だけだ。認証試験の成績結果は今やセールス・ツールとなっており、メーカーや認証試験の組織自体によって使われてはいるが、私にとってその関連性は疑わしい。	ブルースゴールドスミス	ブルースゴールドスミスのフライトテクニック講座認証試験を斬る！　　　　　　　　　　８２Ｐ
どうか誤解しないで欲しい。私は認証にはそれなりの存在理由があると思っている。安全でないグライダーが市場に出回らないための、セーフティーネットの役目も果たす｡問題は、パイロットがこの認証を過剰評価し、メーカーの言うことにあまり耳を貸さないことだ。どのメーカーも危険なグライダーを世に出そうとは思っていない。もし一般ユーザーに自社のグライダーが危険だと思われたり、間違った人の手に渡ったりした場合、そのメーカー自体の評価が木っ端微塵に打ち砕かれるかもしれないのだ。そうなればメーカーは認証試験機関よりも比較にならないほど多くのものを失うことになる。パイロットは、それぞれ固有のグライダーについての真実を、認証グレードに求めることをもう止める時期だ。そしてメーカーの説明書をよく読むことだ。めーかーこそが誰よりもそのグライダーについてよく知っている。認証試験機関よりも何百時間も多くの時間をかけて試験し、自分たちの見解が間違ったらすべてを失うのはメーカーなのだから。	ブルースゴールドスミス	ブルースゴールドスミスのフライトテクニック講座認証試験を斬る！　　　　　　　　　　８２Ｐ
２００８年６月号　　(vol 179)
いつも同方向に旋回しているとグライダーに影響は出るの？まったくないね。「自分のグライダーは一方の側が他の側よりもよく旋回する」と苦情を言いに来るパイロットが、けっこう多いのも事実だよ。でも再調整するのはまったく無駄だね。ただの気のせいでしかない。誰でも左右どちらかの筋力が強かったり、骨格的にアンバランスだったりするものだ。それに人間は左右どちらかが利き側になっている。この二つの事実が合わさって、結果的にそのような気がするだけだ。グライダーが変形したり、アンバランスになったりしているからじゃないよ。最初からアンバランスなものは本当にないの？縫製する人間はいつも同じ側で縫っているから、不均衡が発生するかもしれない。おまけに、疲れていると、同じ日でも、始業時と終業時の間で仕事ぶりも変わる。人間のすることだから絶対にないとは言い切れないが、マーキングと製造点検によって、この現象はよりよく管理されている。以前は、本当に左右アンバランスなグライダーを見ることが時々あったが、今ではそんなことは非常に希だね。だから、さっき言ったように、そう感じるのは気のせいの事がほとんどなのさ。中央のセルが変形しやすいと言われているけど・・・部分的には本当だが、多くのセルをつなぐ現代のサスペンションライン・システムにおいては、もはや問題ではないね。そういうことが気になるのは、古い人間だけさ｡シミやヨゴレの手入れ方法は？そんな事を聞く前に、何よりもまずシミや汚れが付かないようにどりょくすることだよ。　そうそう、大事なアドバイスをしよう。手入れし過ぎは、何もしないよりもグライダーを傷めることがよくあるってこと。		キャノピーの畳み方と保管指南　　　　　　　　　　５２Ｐ
サーマルがありそうもない場所を探っている人を見ることがよくある。また、私がサーマルを探すためにある一点に向って飛んでいった理由を尋ねられることもよくある。その場合、単純に「良さそうに見えたから」などと言ってしまわないように気を付けている。実際のところ、他にも可能性があるのに、なぜある場所が他の場所よりも「良い」と思えるのかは複雑な問題で、無数のことを熟慮して、初めて結論に至るものだ。初めのうちはその過程を全て意識的に行うものだが、経験を積むと段々無意識に判断するようになり、ついには自分がどうしてそこに向ったのかを説明できなくなってしまう。	ブルクハルトマルテンス	「Thermal Fling」日本語版イカロス出版よりついに刊行！　　５４Ｐ
サーマルに関する噂やジンクスフットランドで飛んでいると、次のようなごく小さな刺激で、サーマルが地表から離れる。つまりサーマルトリガーとなる。誰かがランディングする周囲にサーマルが全くなくなり、誰かが降りてしまう。すると、その機体の翼端渦というわずかな刺激によって、地面近くで高温になった空気のバブルが破裂し、サーマルが地面を離れる。走る羊の群れオーストラリアで聞いた話。何機ものハンググライダーが一斉に低くなり、羊がたくさんいるランディング場へのアプローチの順番を待っていた。低空で進入してくるグライダーに驚いた羊の群れが走り出すと、それがトリガーとなってサーマルが発生した。実際に、一部のハングパイロットは、低くなると羊を探し、上空から大声で叫んで羊を走らせるそうだ。オージーは無茶をする！送電線送電線の上ではよく上がることを、私は何度も経験してきた。理由は定かではない。ある人は、送電線自体がサーマルを発生させるのではなく、送電線の下は木が伐採されているからサーマルの発生源になるのだという。またある人は、高圧電線の表面は熱いので、電線の上には常に暖かい空気の流れができていて、これがトリガーになるのだと言う。理由は何であれ、送電線は優れたサーマルトリガーであり、私は低空で何度も救われている。	ブルースゴールドスミス	「Thermal Fling」日本語版イカロス出版よりついに刊行！　　５８Ｐ
１機のライフサイクルが長くなったことで、ひと頃に比べれば見るからに危なそうなグライダーは少なくなった気がする。それもメーカーの努力の賜ですね。	宮嵜　透隊員	突撃！パラグライダー探検隊 Vol 61 銀色のキャノピー探検隊の井戸端会議　　　　　　　　　　７３Ｐ
厳しい現実ですよね。奥さんにとってはパラグライダーなんてみんな同じ物、「買い替えたい」と言っても「まだ使えるでしょ！」って一言で終わってしまう	小貝哲夫隊長	突撃！パラグライダー探検隊 Vol 61 銀色のキャノピー探検隊の井戸端会議　　　　　　　　　　７３Ｐ
フルストールから確実に脱出する方法があるんだから。答えはある、その通りにやらないから失敗するんです。　でもパイロット、特にベテランの人ほど教えられることに慣れていないのか、人に聞くことを恥ずかしがるんですよね。変なプライドは捨てましょう。『教えてください』という気持ちが常にある練習生の方が事故は少ないでしょう？　パイロットでも知らないことはたくさんあるんです。	泉が丘かぜのおかパラグライダースクール山谷武繁校長	白黒はっきりさせちゃおう！このテクニックの嘘・本当第21回フルストールからの脱出は、まずバンザイ　　　　　　　　　　８５Ｐ
２００８年８月号　　(vol 180)
パラにレシピ(秘訣)なんてないと僕は考えている。つまり、基本を覚えた後は、自分の感覚を発達させるしか上達の道はないということ。　各人体重も違うし、強風に対する抵抗力も違う。グライダーにしても、すべてが同じような動作をするわけじゃない。　ライズアップを公式化するなんてできないね。仮にあったとしても僕は信じない。常に、そのときのグライダー、パイロット、風に自分を対応させるしかないのだ。パラでは、小難しい理屈よりも直感に従うべきだよ。　以前は、僕もレシピを教える傾向があったよ。が、もう今はやっていないよ。ある人にうまくいったからと言って、それが他の人にもうまくいくとは限らないことがわかったんだ。体重や筋力、それまで習得したテクニック、身体能力等、その人の個別差に大きく左右されるんだ。今やっている講習は、基本的なスタート練習で、パイロットが安全に上達するための、今まで習得したものを自分の中で統合させるための基礎作りよ。それで十分だとわかったんだ。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４３Ｐ
講習にはほとんどすべてのレベルのパイロットがやってくる。クロカン・パイロットもね。その多くは態度が悪いね。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４４Ｐ
５日でマスターする講習生もいれば、３年かかってしまう人もいるよ。しかし、どっちにしても誰でもじきに進歩が停滞するよ。それも同じような理由でね。　その場合、それぞれの理由を見抜かなければならない。進歩を邪魔しているものが何かを見つけ、状況打破の見通しを開くのだ。講習生をたくさん見てきて感じるのは、うまく作動しないエンジンに似ているということだね。　部品が不足している人もいる。そのようなときは、それに気付かせてあげて、メカニズムが正しく作動するように歯車を足してあげる。それとは反対に、何も余計なことは加えずに、グライダーから砂丘の小さな粒を幾つか払ってあげるだけで、メカニズムがよく回転するようになる人ももいる。　一人のパイロットが抵抗力と感覚的な繊細さを同時に習得することは、非常に難しいね　しばしば、体重が軽い人、特に女性に認められることだが、最初は非常にびくびくしているが、他の人よりも早く鋭敏な繊細さを身につける人がいる。実際、人それぞれにやるべきことは違う。女性の場合は、気合を入れること、ブレーク操作や身体の移動だ。男性の場合は、感覚を繊細にすること、自分の抵抗力を過信しないこと、等々、　このような態度は、飛行中もとても有利に働くよ。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４５Ｐ
ピラ砂丘での一日は、時には一年分のテイクオフを体験することに匹敵するということだ最終目標は、パイロットが自分を自由に解放して、各人が自分にとって最適なものを見つけることだ。僕が講習生に教えたいことはピロタージュ(操縦の)ニュアンスだ。講習生がこのニュアンスを追求するように指導したい。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４６Ｐ
この講習をやっていて分かったことは、平凡な才能でもよく開発されていれば、多くの場合、へたに開発された非凡な能力よりも、ずっと有効だということだ。最後に非常に大切なことは、自分自身を知ることを学ぶということ。何故なら、疑問や絶え間ない不安を抱いてフライトすれば、いつか疲れきってしまうからだ。　例えば、最初から最後までびくびくしながら１００ｋｍのクロカンをしたとしても、大して楽しくないはずだ。ただソアリングを楽しみたいだけなら、少なめフライトで十分なはずだ。自分の好きなことが何かを知り、それを楽しむためなら十分だと思うよ。　いずれにせよ、やってはいけないことは他人の真似をすること、コピーをすることだ。やるべきことは自分の身体的統合を目差す事だよ。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４７Ｐ
栃木県の烏山エリアはモーターも飛んでいます。筑波から飛んできたクロカンの人が、飛んでるパラを目印にサーマルだと思って近づいたら実はモーターだったというのは笑えない話。	NO26 斉藤久之さん	目差せ全国制覇！つなげ！フライヤーの輪　　　　　　　　　　８６Ｐ
パラの楽しみって飛ぶことだけじゃないですよね。エリアに行くまでのドライブを楽しむとか、後輩達が上達していく姿を見て楽しむとか。	NO29 小林忠明さん	目差せ全国制覇！つなげ！フライヤーの輪　　　　　　　　　　８７Ｐ
２００８年１０月号　　(vol 181)
すべての大会に出場できる選手だけでやろうとしたら、非常に恵まれた環境の４０人ほどだけになってしまう。年間の登録選手は３００人もいるのに・・・・・		NEWS SHOW in Parawarld ワールドカップが 2009年からシステムを大改革　　　　　　　　　　　６Ｐ
これらの怪我を見ると、アクロは、本当に一般化すべきではないとつくづく思う。パブティスト・ルーセとアレクサンダー・エイマーの演技はいささかラジカル過ぎた。二人はプログラムを始めたと思ったら、突然、予告なしに思い切ったタンブリングに入ったのだ。一人はフリーフォールに入り、何とかレスキューで助かった。ぞっとして背筋が寒くなる瞬間だった。それまではすべてが準備万端だと思っていたが。ここまでが限界だ・・・・・・が、これがヴェルチゴの真の姿だ。今回は何もなかったが、二度とやってもらいたくない。驚いたことに、ホラシオは自分のプログラムにインフィニティ・タンブリングを入れずに優勝したのだ。アクロ競技は単なるインフィニティ・タンブリングの競技会になっていくと予言した人々が自分の判断を修正しなければならないと思うと、実に胸のせいせいする思いだ。	Michel Ferrer	NEWS SHOW in Parawarld アクロ・ヴェルチゴ大会は大盛況　　７Ｐ
翼のアスペクト比拡大化傾向、非常に上手い何人かの選手によって刻まれるレースのスタイル､これらすべてが選手を自分たちの限界まで追いやっている。もちろん、それに参加している選手たちがおびえているようには見えないが、我々はこのような状況を恐れているんだ。極限のプロトを開発することによる大小の責任は負いたくない。つまり、グラディエンドは上級機を開発することを辞める訳ではない。プロトで競うコンペから撤退するということだ。	オンドレデュパル	Compe Forum2008 グラディエントが、国際コンペシーンから消える？　　４４Ｐ
スカイハイも漠然と上がって行く時よりも、ハイバンクでグリグリ上がって行く時の方が成りやすい。これってパイロットの中の野生が、リフトと反応して目覚めてくるからだろう。サーマルトップに到達した時の達成感と開放感は、パイロットにのみ与えられた至福の時なんだ。ＸＣフライトは単調なフライトを繰り返すのではなく、五感を研ぎ澄まし全身をバランス機能と化し、想定外の事態も含めて多種多様な状況に対応しなければならないフライトなのである。知力と経験と想像力をフルに使い、目覚めかけた野性の感性を引き出してみないか。　野を渡り山を越え、小さく強烈なリフトに翼を捻り込んでいるうちに、引き込む腕に力が漲ってくる。ＸＣフライトで呼び起こされるのはレースのような速さではないかもしれないが心の強いパイロットに育つことは間違いない。その強さが日々の生活にも力を与えてくれるようになるはずだ。　もし、普段のフライトに壁を感じていたら、ＸＣフライトに挑戦してみるべきだ。ＸＣフライトはあなたの心と体に改革をもたらし、フライト意識も変えてしまうことだろう。あなたは無限の可能性がある、それを教えてくれるのがＸＣフライトだ。	Shinichi NAGASHIMA	NEW GEAR IMPRESSION ADVANCE SIGMA7 　　　　　　　　　　５５Ｐ
インストラクターの多くは熱い人間です。自分の知識と能力を他人に伝えることに喜びを感じているのが伝わってきます。講習生を、自己責任の持てる、自立したパイロットに育てる。これは自分自身の子供に対する育児や教育と似ています。想像するよりもずっと頻繁に見られる問題、それが他の教職でもよく知られる「燃え尽き症候群」です。美しく言えば「完全燃焼」。精神科にかかっているインストラクターたちがいることは、もはや秘密でも何でもありません。　常にかかる過度の精神的ストレスは、組織形態の不具合と休みが少ないことが原因です。私は、かつては第一線のフライヤーであったのに、精神的負荷のために自ら飛ぶことさえ完全にやめてしまったインストラクターを何人も知っています。　別の視点から見ると、自分も飛ぶことを楽しめるインストラクターだけが、良いインストラクターです。情熱が燃え尽き、眼に輝きがないままフライトについて語っているような人は辞めてしまうのは時間の問題ですが、むしろその方が良いのかもしれません。	クラウスイルシック	クラウスさんのパラグライダー基礎講座インストラクターは憬れの職業か？　　　　　　　　　　８０Ｐ
多くのインストラクターは膨大な理論知識を持っています。中にはフライト実技のプロもいますが、その能力を人に伝授する才能に欠ける人がどれだけ多いことか！　彼らは、初高高度フライトで講習生がどんな不安に直面するのか、もはや忘れてしまったのでしょう教育心理の背景と恐怖心理の知識をもった者だけが、講習生たちを全ての過程で指導できるのです。良いインストラクターは経験を積んでいます。吹き降ろしの突風、失速とコラップスなどを経験し、自らが充分に冷や汗をかいた、そんなインストラクターだけが、危険を印象的かつ現実的に表現でき、危険な状況を教えることができるのです。実践的なスクーリングは、決して書物からは学び取れないものです。インストラクターは高い観察力を持つべきです。講習生のレベルを正確に把握し､講習生に求めすぎない一方で、行動と能力に応じてサポートすることが重要です。私が指導の経験から学んだことは、過剰要求はストレスと事故を生み、過小要求は退屈をも生み出すということです。優秀なインストラクターは、瞬時にどこで何が起こっているかを把握し正確に、素早く状況に対応するこができます。　そして、豊富で常にバラエティにとんだ内容のレパートリーから、面白いスクーリングは生まれます。誉め方ひとつとっても、レパートリーが不足していると、たとえば無線から１００回以上も「素晴らしい」と聞こえても退屈なだけです。必要なのは、創造性とジョークと注意を促すことの融合です。	クラウスイルシック	クラウスさんのパラグライダー基礎講座インストラクターは憬れの職業か？　　　　　　　　　　８１Ｐ
目的がクロカンや、純粋にフライトを楽しみたいだけならば、ＳＴＦ理論はほとんど的外れになる。なぜならＳＴＦ理論でサーマルを見つけることはできないからだ。次のサーマルを見つけられないだろうと思ったら、私ならＳＴＦ速度よりもゆっくりとフライトする。つまりパラグライダーのフライトにおいては、滑空速度は自分が次のサーマルを見つけるのにどのくらい自身を持っているかに関わってくるのだ。	ブルースゴールドスミス	ブルースゴールドスミスのフライトテクニック講座パラグライダーはＳＴＦ理論に従わない　　　　　　　　　　　　　８２Ｐ
２００８年１２月号　　(vol 182)
スキーをやっている人、オートバイに乗っている人、それも深ければ深いほど体に染みついている独特のフィーリングがある。その感覚は機体選びににも必ず顔を出す。	西野力也さん	乗って試してみたよナンバーズモデルの台頭言いたい放題！探検隊の井戸端会議各々の機体の選び方　　　　　　　　　　４３Ｐ
アドバイスをする方も、相手のバックボーンを良く理解していないと、的確なアドバイスはできない。画一的なアドバイスじゃ、それこそ説得力に乏しいしね。	小貝哲夫隊長	乗って試してみたよナンバーズモデルの台頭言いたい放題！探検隊の井戸端会議各々の機体の選び方　　　　　　　　　　４３Ｐ
ファッション関係の仕事をしている者として言わせてもらうと、パラグライダー用品は全般的にデザインがちょっと・・・。　キャノピーのデザインは仕方がないとしても、ハーネスやワンピースってお洒落とは言い難い。土屋さんが「色で選んだ」というのは、理解できる。試乗して飛びは気に入ったんだけど、「色がね・・・」とか「このロゴがね・・・」という方、結構いますよ。西野：あったあった！「ロゴを消したい！」ってリクエスト。	丸山京子隊員	乗って試してみたよナンバーズモデルの台頭言いたい放題！探検隊の井戸端会議各々の機体の選び方　　　　　　　　　　４３Ｐ
確かにあるよね。どうしてこんなデザインなんだろう・・・みたいなモデル。パラワールドの試乗レポート、デザインが格好悪かったら、レポートの内容まで辿り着かないもんね。	隅　秀敏隊員	乗って試してみたよナンバーズモデルの台頭言いたい放題！探検隊の井戸端会議各々の機体の選び方　　　　　　　　　　４４Ｐ

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２００８年２月号　　(vol 177)
テイクオフに関しては、みんな自信がないのだろう。頭上安定ができないまま、一か八かでテイクオフしているけど、機体が良いから出られちゃう。無事にテイクオフして「あ～一安心」って感じ。国内のレースに出るようなパイロットでさえも、フロントは苦手という人が多い。明らかに練習不足。レースでは、テイクオフが決まれば終始調子がいい。イメージ通りに行くのが良いレースだからスタートが肝心、テイクオフは苦手だけど飛んだら強いというのは、僕の中ではあり得ない。	扇澤　郁さん	テイクオフの極意　　　　　　　　　　３５Ｐ
地上を制する者は、空をも制する『地上で自在にグライダーをコントロールできないのに、空中でできる訳がない』というもの。この言葉、テイクオフにも通じると思います。自分のグライダーを意のままに操れるようになれば、テイクオフはもうこっちのもの。自然に体が最適なテイクオフ法を教えてくれるはず。なお、しっかり地上練習していれば自ずと空中でのテクニックも上がり、まさに一石二鳥です。練習なくして極意なし。	高木　望さん	テイクオフの極意　　　　　　　　　　３６Ｐ
何とかしようとしない悪いのは、広げる時に手を抜くこと。インフレーションさせれば大丈夫というのも応用テクニックで、基本技術ではありません。よく見かける最も悪い例は、ライズアップさせながら何とかしようとドタバタするテイクオフ、危険性が非常に大きいです。キャノピーはあなたの言うことを忠実に聞いてくれるしもべのような存在。・・・ということはテイクオフが苦手なパイロットがいたとしたら、キャノピーの動きをパイロットが邪魔をしている可能性が高いですね。コンディションの悪い時だけでなく、良い日こそ、練習場で集中して練習をしましょう。小手先のテクニックは封印して、基本に立ち返ってキャノピーを丁寧に広げて、どこが邪魔しているかをよくチェックしていきましょう。	加賀山務さん	テイクオフの極意　　　　　　　　　　３６Ｐ
テイクオフは足し算、常に合計が１００になるようにまず一番肝心なのは、自分で立ち上げないこと。言い換えれば、グライダーに任せる。グライダーに自分が合わせるんです｡理想の風(２～３m/sの正対風)が入ることの方が少ないじゃないですか。理想の風なら確実にテイクオフできるのは当然で、そうでない時はひたすら良い風が吹くまで待っているなんてもったいない。テイクオフでブローが入ったら目の前にサーマルがあるのだから、すぐにでも離陸したい自分にとって良い風の幅を、２～３m/sの正対風から０～５m/sの左右４５度まで広げておけば、チャンスは決して逃がさない。サーマルを拾う確立は格段に向上するし、良いテイクオフは確実に良いフライトに繋がります｡	長島信一さん	テイクオフの極意　　　　　　　　　　３６Ｐ
小林体力は落ちても、我々には経験と知恵がある。隊長商業ベースのエリアでは、安全管理も含めてさまざまな面倒を見てくれる。一方で、そうでないエリアでフライトするためには、個人が担う責任やリスクが大きくなる。だから正しい経験や知識は不可欠かと。小林飛び慣れたエリアを出て、いろいろなエリアで飛ぶことは、自分を育てるために良いだけでなく、マンネリの防止にも有効だよね。いろいろなことを考えることで鍛えられるし、その積み重ねが経験になる。志村誰でも初めはスクールで育てられるけど、私たちの頃は今ほど全てが完成してなかった。隊長反面、自立心も育てられた。現在はシステムもほぼ完成している感がある。でも、ルールができあがると受け身になってしまい自立心が希薄になる。なんだか、子育ての対談みたいになってしまいました。	小林久士隊員志村健一隊員小貝　哲夫隊長	突撃！パラグライダー探検隊 VOL５９超軽量ハーネスのこんな使い方探検隊員の井戸端会議　　　７３Ｐ
スペインでは東洋のことはすべて中国(チーナ)と呼んでいる。日本だとすべての人が外人、ガイジンと片付けられてしまうのと似ている。ＣＩＭＡにこのタスクを国際大会で公認種目としてもらうことになったんだ。そしてこの時に絶対に間違いないようにジャパニーズ・スラロームと僕が念を押して報告したんだ。	Ramon Morillas	パラモーターのことトコトン話そう！第8回ジャパニーズスラローム　　　　７６Ｐ
イントラとしてのモットーは、あまり多くを語らないこと。最低限安全なフライトに関わること以外は無線誘導ででも生徒自身の判断に任せるようにしている。よき風の吹く日地上に腰を据え、夕凪飛びて模範を示さん	阿倉　総イントラ	パラ用語の深淵第十九回イントラはみんなのあこがれ　　　　　８４Ｐ
２００８年４月号　　(vol 178)
自分にとって、グライダーを信頼することが、飛行性能や最高速度がほんの少しだけ上回っていることよりもずっと重要なんだ。	クリスチャンマウラー	最強のパラ男のシーズン始まる！　　　　　　　　　　１５Ｐ
まるで天使の羽を付けたように、気に入った場所から思い描いた通りのルートで大空を歩け、時には大勢の仲間と編隊飛行できる、サイコーです！	河面有司さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３８Ｐ
ほとんどの方が「おもしろそう」程度で終わってしまいますが、この現実を受け止め、一歩でも踏み込んでくれる方が増えるよう、各方面の方々がもっと協力し合い、少しずつメジャーナスポーツにしていきたいな。	米村博樹さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３８Ｐ
体力勝負の他競技とは違い、いかにうまく風を読み、風に乗るかが重要なスポーツ。離れた年代の諸先輩との交流をもてるのも貴重だと思います。	島野裕也さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３９Ｐ
巷では大型バイクなどが流行っていますが、同じ予算があったら地べたなんて走っていないで、空を飛んだ方がよっぽど人生変わると思いますよ｡	砂渡勝彦さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３９Ｐ
「自由に空を飛ぶ！」ことが、一番手軽に実現できるリアル版のタケコプターみたいなところが醍醐味ですね。	熊澤浩さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３９Ｐ
同世代に、こんなスケールの大きな趣味をしている人はいなかったので、「大人の贅沢な趣味」という感じです。鳥のように自分が空を飛べること、前方からはもちろん、足下からも風が吹いてきて嫌なことも全部吹き飛ばしてくれるところが大好きです。	小倉直美さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　３９Ｐ
逆にやらない人はなぜやらないのか？穴に潜るのが好きな人はあまり聞きませんが、空を飛びたい人は多い。高いところに行きたいのは人間の性なのでしょう。	柏木寛之さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　４０Ｐ
ずっと前から「風の谷のナウシカ」に出てくる、平地から飛べる乗り物があったら高くても買って、空を飛びたいと思っていました。機材の改良が期待できるので、どんどん進化していくスポーツだと思います。こんなに面白いスポーツをせっかく知ることができたので、おばあちゃんになるまでずーっと楽しみたいです。	堀田千尋さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　４２Ｐ
始めた頃は年上の方ばかりだったので、いろんな遊びを経験してきた人達が最後に行き着く遊びなんだ、と思っていましたが、やり出すと年齢も性別も関係なく、私でも飛ぶことができたので、見た目以上に身近なスポーツだと思います。機材の金額は高いですが、安すぎて誰でも簡単に購入できるようになると、講習を受けずに扱う人がいるかもしれないし・・・	真藤幸子さん	パラモーター界のヤング大集合！　　　　　　　　　　４４Ｐ
カチっと来ているときは、気持ち良いよね。自分と自然が一体になる感覚というか・・・。なかなかないんだけど、そのフィーリングで飛べてる時は、何もかもが上手くはまる感じがする。	岩崎幸教さん	どっぷりコンペティター座談会　　　　　　５０Ｐ
結構長くコンペに出てきたけど、私はそれでも怖い日はあって、そんな日は頑張らないことにしている。頑張れる時だけ、頑張る。そんなマイペースでも良いんじゃないかなあ。	村上恭子さん	どっぷりコンペティター座談会　　　　　　５０Ｐ
アクロができるからってなんでもやれるわけじゃないんです。でも周りの人たちは、私がちょっとでも怖がって躊躇したりするのを冗談かなにかと思っているみたい。私がここまで激しい人生を何事もなくいきてこられたのは、慎重に石橋を叩いて渡ってきた結果なんですよ？	福岡聖子さん	Ｓｅｉｋｏ発「いつも青空！」 Vol０７遅ればせながらスピードフライングデビューしました！　　　　　　　　　　６２Ｐ
休暇、太陽、朝寝坊。太陽がギラギラと照りつける正午前後に山へと向う、そんな日。パイロットが、サーマルによる乱気流を大幅に過小評価しているのをよく見かけます。 11時から１５時の間は日照によって非常に強い乱気流が発生しやすく、パイロットはこのとき自分の限界に直面するはずです。気流の乱れは激しくキャノピーを叩き、地表近くでは生命をも脅かすほど危険です。自分のフライトログを見て、前回のフライトから５ヶ月以上経っていたら、正午前後のフライトは避けましょう。	クラウスイルシック	クラウスさんのパラグライダー基礎講座知っていながら誰もが繰り返してしまうミス　　　　８０Ｐ
多くのパイロットは最初の高度５０ｍでは特に集中せずにフライとしています。致命的なのは様々なことに気をとられていることです。つまり、アクティブフライトしていないのです。	クラウスイルシック	クラウスさんのパラグライダー基礎講座知っていながら誰もが繰り返してしまうミス　　　　８１Ｐ
私は自分がデザインしたグライダーについて、世界の誰よりも多くのことを知っている。何が優れているか、弱点か、そして実際の使用において、どのように反応するかについても、ほとんどすべての状況を想定して熟知している。さらに、トリミングから外れているとき、過重超過・不足のとき、低い気温や湿気のある大気下のフライトにおいて、グライダーがどう反応するかも知っている。要するに私は、他のほとんどのデザイナー同様、自分のグライダーについて、どのテストパイロットよりもかなり多くのことを知っているのだ。２、３回のテスト・フライトだけでグライダーを判定するテストパイロットよりも。それにもかかわらす、たった数回の「公式」試験飛行の結果が、はるかに重要で、より正確にグライダーの適正について示していると信じ込んでいる人々も多い。そのグライダーを実際に作ったデザイナーの意見よりも。時々私は、グライダーの認証レポートについて、すべての詳細まで調べ上げ、ある一つの成績結果について心配しているパイロットと話をすることがある。それぞれ個別の試験の成績をすべて重ね上げた結果、そのグライダーの総合的な格付けをしようとするのである。試験レポートの小さな差の検討に、何時間も費やす。そして認証試験レポートがそれとなく示す「問題」について私に話すとき、私がそれらのことをほとんど気にしていないことに驚く｡さらに私がその認証試験成績書を読んでもいないことを知ってもっと驚く。なぜ私が読まなくてはいけないのだ？とにかく、私はそのグライダーがどのように飛ぶかについて具体的に知っているが、その試験成績書はそのことを、あるいはグライダーの安全性を正確に繁栄していないのだ。認証試験成績書には漠然とした興味はあるが、とりわけ重要なものではない。成績結果が私の意に反して重要となる理由は、「たくさんのパイロットが重要だと思っているから」だけだ。認証試験の成績結果は今やセールス・ツールとなっており、メーカーや認証試験の組織自体によって使われてはいるが、私にとってその関連性は疑わしい。	ブルースゴールドスミス	ブルースゴールドスミスのフライトテクニック講座認証試験を斬る！　　　　　　　　　　８２Ｐ
どうか誤解しないで欲しい。私は認証にはそれなりの存在理由があると思っている。安全でないグライダーが市場に出回らないための、セーフティーネットの役目も果たす｡問題は、パイロットがこの認証を過剰評価し、メーカーの言うことにあまり耳を貸さないことだ。どのメーカーも危険なグライダーを世に出そうとは思っていない。もし一般ユーザーに自社のグライダーが危険だと思われたり、間違った人の手に渡ったりした場合、そのメーカー自体の評価が木っ端微塵に打ち砕かれるかもしれないのだ。そうなればメーカーは認証試験機関よりも比較にならないほど多くのものを失うことになる。パイロットは、それぞれ固有のグライダーについての真実を、認証グレードに求めることをもう止める時期だ。そしてメーカーの説明書をよく読むことだ。めーかーこそが誰よりもそのグライダーについてよく知っている。認証試験機関よりも何百時間も多くの時間をかけて試験し、自分たちの見解が間違ったらすべてを失うのはメーカーなのだから。	ブルースゴールドスミス	ブルースゴールドスミスのフライトテクニック講座認証試験を斬る！　　　　　　　　　　８２Ｐ
２００８年６月号　　(vol 179)
いつも同方向に旋回しているとグライダーに影響は出るの？まったくないね。「自分のグライダーは一方の側が他の側よりもよく旋回する」と苦情を言いに来るパイロットが、けっこう多いのも事実だよ。でも再調整するのはまったく無駄だね。ただの気のせいでしかない。誰でも左右どちらかの筋力が強かったり、骨格的にアンバランスだったりするものだ。それに人間は左右どちらかが利き側になっている。この二つの事実が合わさって、結果的にそのような気がするだけだ。グライダーが変形したり、アンバランスになったりしているからじゃないよ。最初からアンバランスなものは本当にないの？縫製する人間はいつも同じ側で縫っているから、不均衡が発生するかもしれない。おまけに、疲れていると、同じ日でも、始業時と終業時の間で仕事ぶりも変わる。人間のすることだから絶対にないとは言い切れないが、マーキングと製造点検によって、この現象はよりよく管理されている。以前は、本当に左右アンバランスなグライダーを見ることが時々あったが、今ではそんなことは非常に希だね。だから、さっき言ったように、そう感じるのは気のせいの事がほとんどなのさ。中央のセルが変形しやすいと言われているけど・・・部分的には本当だが、多くのセルをつなぐ現代のサスペンションライン・システムにおいては、もはや問題ではないね。そういうことが気になるのは、古い人間だけさ｡シミやヨゴレの手入れ方法は？そんな事を聞く前に、何よりもまずシミや汚れが付かないようにどりょくすることだよ。　そうそう、大事なアドバイスをしよう。手入れし過ぎは、何もしないよりもグライダーを傷めることがよくあるってこと。		キャノピーの畳み方と保管指南　　　　　　　　　　５２Ｐ
サーマルがありそうもない場所を探っている人を見ることがよくある。また、私がサーマルを探すためにある一点に向って飛んでいった理由を尋ねられることもよくある。その場合、単純に「良さそうに見えたから」などと言ってしまわないように気を付けている。実際のところ、他にも可能性があるのに、なぜある場所が他の場所よりも「良い」と思えるのかは複雑な問題で、無数のことを熟慮して、初めて結論に至るものだ。初めのうちはその過程を全て意識的に行うものだが、経験を積むと段々無意識に判断するようになり、ついには自分がどうしてそこに向ったのかを説明できなくなってしまう。	ブルクハルトマルテンス	「Thermal Fling」日本語版イカロス出版よりついに刊行！　　５４Ｐ
サーマルに関する噂やジンクスフットランドで飛んでいると、次のようなごく小さな刺激で、サーマルが地表から離れる。つまりサーマルトリガーとなる。誰かがランディングする周囲にサーマルが全くなくなり、誰かが降りてしまう。すると、その機体の翼端渦というわずかな刺激によって、地面近くで高温になった空気のバブルが破裂し、サーマルが地面を離れる。走る羊の群れオーストラリアで聞いた話。何機ものハンググライダーが一斉に低くなり、羊がたくさんいるランディング場へのアプローチの順番を待っていた。低空で進入してくるグライダーに驚いた羊の群れが走り出すと、それがトリガーとなってサーマルが発生した。実際に、一部のハングパイロットは、低くなると羊を探し、上空から大声で叫んで羊を走らせるそうだ。オージーは無茶をする！送電線送電線の上ではよく上がることを、私は何度も経験してきた。理由は定かではない。ある人は、送電線自体がサーマルを発生させるのではなく、送電線の下は木が伐採されているからサーマルの発生源になるのだという。またある人は、高圧電線の表面は熱いので、電線の上には常に暖かい空気の流れができていて、これがトリガーになるのだと言う。理由は何であれ、送電線は優れたサーマルトリガーであり、私は低空で何度も救われている。	ブルースゴールドスミス	「Thermal Fling」日本語版イカロス出版よりついに刊行！　　５８Ｐ
１機のライフサイクルが長くなったことで、ひと頃に比べれば見るからに危なそうなグライダーは少なくなった気がする。それもメーカーの努力の賜ですね。	宮嵜　透隊員	突撃！パラグライダー探検隊 Vol 61 銀色のキャノピー探検隊の井戸端会議　　　　　　　　　　７３Ｐ
厳しい現実ですよね。奥さんにとってはパラグライダーなんてみんな同じ物、「買い替えたい」と言っても「まだ使えるでしょ！」って一言で終わってしまう	小貝哲夫隊長	突撃！パラグライダー探検隊 Vol 61 銀色のキャノピー探検隊の井戸端会議　　　　　　　　　　７３Ｐ
フルストールから確実に脱出する方法があるんだから。答えはある、その通りにやらないから失敗するんです。　でもパイロット、特にベテランの人ほど教えられることに慣れていないのか、人に聞くことを恥ずかしがるんですよね。変なプライドは捨てましょう。『教えてください』という気持ちが常にある練習生の方が事故は少ないでしょう？　パイロットでも知らないことはたくさんあるんです。	泉が丘かぜのおかパラグライダースクール山谷武繁校長	白黒はっきりさせちゃおう！このテクニックの嘘・本当第21回フルストールからの脱出は、まずバンザイ　　　　　　　　　　８５Ｐ
２００８年８月号　　(vol 180)
パラにレシピ(秘訣)なんてないと僕は考えている。つまり、基本を覚えた後は、自分の感覚を発達させるしか上達の道はないということ。　各人体重も違うし、強風に対する抵抗力も違う。グライダーにしても、すべてが同じような動作をするわけじゃない。　ライズアップを公式化するなんてできないね。仮にあったとしても僕は信じない。常に、そのときのグライダー、パイロット、風に自分を対応させるしかないのだ。パラでは、小難しい理屈よりも直感に従うべきだよ。　以前は、僕もレシピを教える傾向があったよ。が、もう今はやっていないよ。ある人にうまくいったからと言って、それが他の人にもうまくいくとは限らないことがわかったんだ。体重や筋力、それまで習得したテクニック、身体能力等、その人の個別差に大きく左右されるんだ。今やっている講習は、基本的なスタート練習で、パイロットが安全に上達するための、今まで習得したものを自分の中で統合させるための基礎作りよ。それで十分だとわかったんだ。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４３Ｐ
講習にはほとんどすべてのレベルのパイロットがやってくる。クロカン・パイロットもね。その多くは態度が悪いね。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４４Ｐ
５日でマスターする講習生もいれば、３年かかってしまう人もいるよ。しかし、どっちにしても誰でもじきに進歩が停滞するよ。それも同じような理由でね。　その場合、それぞれの理由を見抜かなければならない。進歩を邪魔しているものが何かを見つけ、状況打破の見通しを開くのだ。講習生をたくさん見てきて感じるのは、うまく作動しないエンジンに似ているということだね。　部品が不足している人もいる。そのようなときは、それに気付かせてあげて、メカニズムが正しく作動するように歯車を足してあげる。それとは反対に、何も余計なことは加えずに、グライダーから砂丘の小さな粒を幾つか払ってあげるだけで、メカニズムがよく回転するようになる人ももいる。　一人のパイロットが抵抗力と感覚的な繊細さを同時に習得することは、非常に難しいね　しばしば、体重が軽い人、特に女性に認められることだが、最初は非常にびくびくしているが、他の人よりも早く鋭敏な繊細さを身につける人がいる。実際、人それぞれにやるべきことは違う。女性の場合は、気合を入れること、ブレーク操作や身体の移動だ。男性の場合は、感覚を繊細にすること、自分の抵抗力を過信しないこと、等々、　このような態度は、飛行中もとても有利に働くよ。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４５Ｐ
ピラ砂丘での一日は、時には一年分のテイクオフを体験することに匹敵するということだ最終目標は、パイロットが自分を自由に解放して、各人が自分にとって最適なものを見つけることだ。僕が講習生に教えたいことはピロタージュ(操縦の)ニュアンスだ。講習生がこのニュアンスを追求するように指導したい。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４６Ｐ
この講習をやっていて分かったことは、平凡な才能でもよく開発されていれば、多くの場合、へたに開発された非凡な能力よりも、ずっと有効だということだ。最後に非常に大切なことは、自分自身を知ることを学ぶということ。何故なら、疑問や絶え間ない不安を抱いてフライトすれば、いつか疲れきってしまうからだ。　例えば、最初から最後までびくびくしながら１００ｋｍのクロカンをしたとしても、大して楽しくないはずだ。ただソアリングを楽しみたいだけなら、少なめフライトで十分なはずだ。自分の好きなことが何かを知り、それを楽しむためなら十分だと思うよ。　いずれにせよ、やってはいけないことは他人の真似をすること、コピーをすることだ。やるべきことは自分の身体的統合を目差す事だよ。	シャリルピッコロ	「グランドハンドリングがとにかく大事」その理由をフランスのワガ・スクールに見た　　　　　　　　　　　　　４７Ｐ
栃木県の烏山エリアはモーターも飛んでいます。筑波から飛んできたクロカンの人が、飛んでるパラを目印にサーマルだと思って近づいたら実はモーターだったというのは笑えない話。	NO26 斉藤久之さん	目差せ全国制覇！つなげ！フライヤーの輪　　　　　　　　　　８６Ｐ
パラの楽しみって飛ぶことだけじゃないですよね。エリアに行くまでのドライブを楽しむとか、後輩達が上達していく姿を見て楽しむとか。	NO29 小林忠明さん	目差せ全国制覇！つなげ！フライヤーの輪　　　　　　　　　　８７Ｐ
２００８年１０月号　　(vol 181)
すべての大会に出場できる選手だけでやろうとしたら、非常に恵まれた環境の４０人ほどだけになってしまう。年間の登録選手は３００人もいるのに・・・・・		NEWS SHOW in Parawarld ワールドカップが 2009年からシステムを大改革　　　　　　　　　　　６Ｐ
これらの怪我を見ると、アクロは、本当に一般化すべきではないとつくづく思う。パブティスト・ルーセとアレクサンダー・エイマーの演技はいささかラジカル過ぎた。二人はプログラムを始めたと思ったら、突然、予告なしに思い切ったタンブリングに入ったのだ。一人はフリーフォールに入り、何とかレスキューで助かった。ぞっとして背筋が寒くなる瞬間だった。それまではすべてが準備万端だと思っていたが。ここまでが限界だ・・・・・・が、これがヴェルチゴの真の姿だ。今回は何もなかったが、二度とやってもらいたくない。驚いたことに、ホラシオは自分のプログラムにインフィニティ・タンブリングを入れずに優勝したのだ。アクロ競技は単なるインフィニティ・タンブリングの競技会になっていくと予言した人々が自分の判断を修正しなければならないと思うと、実に胸のせいせいする思いだ。	Michel Ferrer	NEWS SHOW in Parawarld アクロ・ヴェルチゴ大会は大盛況　　７Ｐ
翼のアスペクト比拡大化傾向、非常に上手い何人かの選手によって刻まれるレースのスタイル､これらすべてが選手を自分たちの限界まで追いやっている。もちろん、それに参加している選手たちがおびえているようには見えないが、我々はこのような状況を恐れているんだ。極限のプロトを開発することによる大小の責任は負いたくない。つまり、グラディエンドは上級機を開発することを辞める訳ではない。プロトで競うコンペから撤退するということだ。	オンドレデュパル	Compe Forum2008 グラディエントが、国際コンペシーンから消える？　　４４Ｐ
スカイハイも漠然と上がって行く時よりも、ハイバンクでグリグリ上がって行く時の方が成りやすい。これってパイロットの中の野生が、リフトと反応して目覚めてくるからだろう。サーマルトップに到達した時の達成感と開放感は、パイロットにのみ与えられた至福の時なんだ。ＸＣフライトは単調なフライトを繰り返すのではなく、五感を研ぎ澄まし全身をバランス機能と化し、想定外の事態も含めて多種多様な状況に対応しなければならないフライトなのである。知力と経験と想像力をフルに使い、目覚めかけた野性の感性を引き出してみないか。　野を渡り山を越え、小さく強烈なリフトに翼を捻り込んでいるうちに、引き込む腕に力が漲ってくる。ＸＣフライトで呼び起こされるのはレースのような速さではないかもしれないが心の強いパイロットに育つことは間違いない。その強さが日々の生活にも力を与えてくれるようになるはずだ。　もし、普段のフライトに壁を感じていたら、ＸＣフライトに挑戦してみるべきだ。ＸＣフライトはあなたの心と体に改革をもたらし、フライト意識も変えてしまうことだろう。あなたは無限の可能性がある、それを教えてくれるのがＸＣフライトだ。	Shinichi NAGASHIMA	NEW GEAR IMPRESSION ADVANCE SIGMA7 　　　　　　　　　　５５Ｐ
インストラクターの多くは熱い人間です。自分の知識と能力を他人に伝えることに喜びを感じているのが伝わってきます。講習生を、自己責任の持てる、自立したパイロットに育てる。これは自分自身の子供に対する育児や教育と似ています。想像するよりもずっと頻繁に見られる問題、それが他の教職でもよく知られる「燃え尽き症候群」です。美しく言えば「完全燃焼」。精神科にかかっているインストラクターたちがいることは、もはや秘密でも何でもありません。　常にかかる過度の精神的ストレスは、組織形態の不具合と休みが少ないことが原因です。私は、かつては第一線のフライヤーであったのに、精神的負荷のために自ら飛ぶことさえ完全にやめてしまったインストラクターを何人も知っています。　別の視点から見ると、自分も飛ぶことを楽しめるインストラクターだけが、良いインストラクターです。情熱が燃え尽き、眼に輝きがないままフライトについて語っているような人は辞めてしまうのは時間の問題ですが、むしろその方が良いのかもしれません。	クラウスイルシック	クラウスさんのパラグライダー基礎講座インストラクターは憬れの職業か？　　　　　　　　　　８０Ｐ
多くのインストラクターは膨大な理論知識を持っています。中にはフライト実技のプロもいますが、その能力を人に伝授する才能に欠ける人がどれだけ多いことか！　彼らは、初高高度フライトで講習生がどんな不安に直面するのか、もはや忘れてしまったのでしょう教育心理の背景と恐怖心理の知識をもった者だけが、講習生たちを全ての過程で指導できるのです。良いインストラクターは経験を積んでいます。吹き降ろしの突風、失速とコラップスなどを経験し、自らが充分に冷や汗をかいた、そんなインストラクターだけが、危険を印象的かつ現実的に表現でき、危険な状況を教えることができるのです。実践的なスクーリングは、決して書物からは学び取れないものです。インストラクターは高い観察力を持つべきです。講習生のレベルを正確に把握し､講習生に求めすぎない一方で、行動と能力に応じてサポートすることが重要です。私が指導の経験から学んだことは、過剰要求はストレスと事故を生み、過小要求は退屈をも生み出すということです。優秀なインストラクターは、瞬時にどこで何が起こっているかを把握し正確に、素早く状況に対応するこができます。　そして、豊富で常にバラエティにとんだ内容のレパートリーから、面白いスクーリングは生まれます。誉め方ひとつとっても、レパートリーが不足していると、たとえば無線から１００回以上も「素晴らしい」と聞こえても退屈なだけです。必要なのは、創造性とジョークと注意を促すことの融合です。	クラウスイルシック	クラウスさんのパラグライダー基礎講座インストラクターは憬れの職業か？　　　　　　　　　　８１Ｐ
目的がクロカンや、純粋にフライトを楽しみたいだけならば、ＳＴＦ理論はほとんど的外れになる。なぜならＳＴＦ理論でサーマルを見つけることはできないからだ。次のサーマルを見つけられないだろうと思ったら、私ならＳＴＦ速度よりもゆっくりとフライトする。つまりパラグライダーのフライトにおいては、滑空速度は自分が次のサーマルを見つけるのにどのくらい自身を持っているかに関わってくるのだ。	ブルースゴールドスミス	ブルースゴールドスミスのフライトテクニック講座パラグライダーはＳＴＦ理論に従わない　　　　　　　　　　　　　８２Ｐ
２００８年１２月号　　(vol 182)
スキーをやっている人、オートバイに乗っている人、それも深ければ深いほど体に染みついている独特のフィーリングがある。その感覚は機体選びににも必ず顔を出す。	西野力也さん	乗って試してみたよナンバーズモデルの台頭言いたい放題！探検隊の井戸端会議各々の機体の選び方　　　　　　　　　　４３Ｐ
アドバイスをする方も、相手のバックボーンを良く理解していないと、的確なアドバイスはできない。画一的なアドバイスじゃ、それこそ説得力に乏しいしね。	小貝哲夫隊長	乗って試してみたよナンバーズモデルの台頭言いたい放題！探検隊の井戸端会議各々の機体の選び方　　　　　　　　　　４３Ｐ
ファッション関係の仕事をしている者として言わせてもらうと、パラグライダー用品は全般的にデザインがちょっと・・・。　キャノピーのデザインは仕方がないとしても、ハーネスやワンピースってお洒落とは言い難い。土屋さんが「色で選んだ」というのは、理解できる。試乗して飛びは気に入ったんだけど、「色がね・・・」とか「このロゴがね・・・」という方、結構いますよ。西野：あったあった！「ロゴを消したい！」ってリクエスト。	丸山京子隊員	乗って試してみたよナンバーズモデルの台頭言いたい放題！探検隊の井戸端会議各々の機体の選び方　　　　　　　　　　４３Ｐ
確かにあるよね。どうしてこんなデザインなんだろう・・・みたいなモデル。パラワールドの試乗レポート、デザインが格好悪かったら、レポートの内容まで辿り着かないもんね。	隅　秀敏隊員	乗って試してみたよナンバーズモデルの台頭言いたい放題！探検隊の井戸端会議各々の機体の選び方　　　　　　　　　　４４Ｐ