パラワールドに載っていた名言集2002

パラワールド公認

                                                                 
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2002年1月号  (vol 123)                        
競技会で勝つ秘訣は→いい道具と運だよね、それから普段からレベルの高いパイ
            ロットと飛ぶこと。
飛行中何を考えている→いかに自分のグライダーのタクトを感じられるかということ。
アンドレ
ルイス・ソーサ
次世代を担う
コンペティターは彼だ
         42P
自然が相手のスポーツなので二度と同じ飛びができない。だから飽きがこない。
自然の機嫌の良い時に、自然の片隅でちょこっと遊ばせてもらう。
稲垣 武
さん
HAPPYフライヤー
の肖像     86P
スカイスポーツは、遺伝子レベルでは日本人が最も苦手なカテゴリー。
女に比べ、男には結構命知らずが多いようで、危機の際に知覚よその他の感覚
が敏感になり、神経が高ぶるとともに快感を感じる。スリル大好き人間は受容体
が普通の人より少ない。
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第24回
         88P
Q 人によって言うことが違って混乱しています。どうしたら良いのでしょうか。
A 
一番上がってた奴が正しい。
萩原 光
さん
Q&A    111P
2002年2月号 (vol 124)    
僕にとって優れたグライダーとは最低速度がより低い機体だね。
グライダーの安定性が向上すればするほど、ハイスピードで飛行できる。
ブルース
ゴールドスミス
スペシャル
    インタビュー
          11P
アクロは危険か→ 限界はすべての条件がそろってからでなければ決して
超えてはいけない。これを守りさえすれば危険は少なくなる。いきなり強い
サーマルの中に飛んでいこうとする初心者の方がずっと危険だよ。
トレーニングを十分にしている僕がまったく新しいマヌーバであるタンブリング
に挑戦するより、危険など観みず早く上達することしか考えていないような
一般ビギナーが勝手に飛ぶことの方がずっと危ないということだよ。
グレゴリー
ブロンドー
ACROBATIC

         21P

人に教えるとき要点だけを簡単に説明し、能書きは一切いわない。
やる気と面白さを与えてあげることが大切で、つらさや、不安などが先に立つと、
テクニックが身に付く前にだめになる。自ら辛い練習に立ち向かっていくように
なったら、教える事はほぼ終わりなのだ、
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第25回
         81P
世の中お客さんに対して、威張ってるやつばっかりのような気がしてきました。 東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第25回
         81P
理想のフライヤー像は、常に安全マージンをもって、他人に対して不安感を与
えないフライヤー。パラの環境が今以上に悪くならないように、特にパラに関係
ない人達に迷惑をかけることなく、楽しんでいけたら良いですね。
菊地義行
さん
今月の初心者登場
        101P
楽しむ気持ちがあると人はリラックスできますし、余裕もも生まれるので、
気づかなかったことが見えてきたり、体も動きやすくなる。
萩原 光
さん
Q&A    103P
2002年3月号 (vol 125)    
こんなインストラクターには絶対習いたくない→ 飛ばないイントラ 森 博史
さん
フライヤー100人に
聞きました  43P
変な人がフライヤーには多い、その変な人達の個人の判断に委ねられる部分が
多い
森 博史
さん
フライヤー100人に
聞きました  48P
危険でないと思う事が危険である 南場豊子
さん
フライヤー100人に
聞きました  48P
この歳になると若い時と違う視点でパラを観察できる。例えば、僕にとってフライト
中で一番大切なのは安全性。自分の好きな事の一つと位置づけているからムリ
はしない。それに大きな視点で見たほうがいろいろなことわかって結果的にいい
成績が出せる
パスカル
カントゥノー
次世代を担う
コンペティターは彼だ
         55P
サーマルっていろいろな性質があって、いろんなふうに感じられるもの。
場所や気象条件によって、そして自分のパラの技量、その時の自分の心持に
よって感じ方が色々変わるものだと思います。
和田有加
さん
サーマル
つかまえた第19回
         72P
言い訳はしない、させない。ウソはつかない。下手なやつにはハッキリと下手と
言い、決しておだてない。
  うさぎちゃん
PRESS No5 74P
狭い島国で大きく飛ぶためには、厳しい条件下で楽しく飛んでいる
エリアヤマザキに学ぶと良いかもしれない
山崎保雄
さん
HAPPYフライヤー
の肖像     80P
同じ事を2回できればマグレではありませんが、1回きりだとマグレにされる
ことがある
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第26回
         82P
横方向の移動では、滑空比の差からスポーツ機でコンペ機に勝つことは
物理的に難しい。しかし、縦方向の差(沈下率)はわずかなので、腕次第だろう
永田雅美
さん
僕の思い出のエリア
第18回    99P
パラを始めてから貧乏になったけど、心は豊かになった 大村早苗
さん
今月の初心者登場
         103P
 2002年4月号 (vol 126)    
自分の生活がうまくいかないと、それこそ全てがうまくいかなくなってくるよ。
やっぱり日常の生活が充実していないとパラグライダーも満喫できない。
ネヴィル
ホレット
次世代を担う
コンペティターは彼だ
         47P
競技会で勝つのに必要だと思う事は
運につきると思うよ。運がないときはいくらいい飛びをしても勝てない。世界戦や
PWCでなかなか連覇できないのは、実力だけではないからだよ。むろん、テクニ
ックあっての話だけど。テクニックといえば、コンペにおいて、一番重要で基本な
のは、積乱雲などに吸い込まれそうになったとき、いかに速く降下できるかという
ことだと思う。
ネヴィル
ホレット
次世代を担う
コンペティターは彼だ
         47P
本当に最近の初中級機はいい。敏感なコンペ機はエリアフライトには適しません
なにせ精神的に疲れる。潰さないように常に注意を払っていなければならないし、
良く飛びすぎてエリアは狭く感じるし。その点、初中級機はエリアフライトを一二分
に楽しませてくれる。本当によく浮いてくれるし、操作性もよく、強く荒れ気味の
サーマルなんか上級機より楽に早く上昇してくれる。これからは上がることより
降下手段をマスターすることの方が重要な課題になる時代になった。
文字英彰
さん
サーマル
つかまえた第20回
         73P
パラは自然との戦いである。そこに人との戦いはあり得ない。 東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第27回
         80P
無茶は自制できるが、無知ほど危険なものはない。 佐藤 満
さん
僕の思い出のエリア
 第19回   93P
2002年5月号 (vol 127)    
クローズド・エアインテークの翼が、飛行中に片翼だけつぶれたらどうなるだろう?
フライヤーなら誰でも理解できると思うが、非常に危険な、回復不能のアシメトリッ
ク・スパイラルに陥る。このとき、パラグライダーはパイロットにとって極めて凶暴な
凶器と化すわけだ。エアインテークの開口部分を減らすことは、翼を見た目にも
美しくするし、空力効率も良く、飛行性能も向上させる。しかし、安全性から言えば
良くない。クローズドを採用するかしないかは、やっぱりデザイナーのコンセプトに
よるし、私が否定するものではない。
ミッシェル
  ブラウン
デザイナーの
真髄に触れたい
         13P
グライダーをよりマイルドにしたければ、ある程度、他の性能を犠牲にしなければ
ならない。実際、コンペ機を作るほうが他のカテゴリーのモデルを作るよりも簡単
だよ。デザイナーは皆、そのことは分かっているよ。
 パフォーマンスを上げるには、アスペクトを大きくして、サスペンション・ラインの
本数を減らせば、パフォーマンスは上がる。しかし操作性は低下し、安全性も・・・
ミッシェル
  ブラウン
デザイナーの
真髄に触れたい
         13P
コメントの欄には悪いことを書いた方が思い出には残ります。できないから練習に
来るわけで、注意点は山ほどあるんです。しかし全部を注意してしまうと消化不良
で潰れてしまうんです。この限られたスペースにその人のポイントとなることを的確
に書けることは、教官にとって必要な技量。
山本俊平
さん
フライトログを
付けよう    32P
ウルトラライトにしろグライダーにしろ、本来、技術系は何年やっていたかより、
どれだけ数を乗っているか、どれだけ時間を乗ったかが重要なはずです、ところ
が成熟していない分野では、経験を年数で表現する傾向にあるな・・・と常々感
じています。
山本俊平
さん
フライトログを
付けよう    32P
欧米は「リスクは自分にある」ということが前提にあると思います。例えば崖から人
が落ちたら、日本の場合は行政の管理責任が問題になって柵ができて崖に行け
なくする。欧米の場合は見たくて行ったんだから仕方がないよと言うことになる。
グライダーの場合はイギリスとオーストラリアには、国が発行したライセンスがない
協会がとりまとめているいるんですが、これを日本でやったらどうなるか。ハッキリ
言ってダメだと思います。日本人は所詮「赤信号みんなで渡れば怖くない」じゃな
いですか、隠していく方向にあります。それでは、自主性も独自性も実現できるは
ずがない。本来、自由には義務が必ず付いてくる。それが出来なければ行政に任
せるわけで、同時に過剰な規制が付いてくる。この手のものの究極な安全は飛ば
ないことですが、それじゃ駄目なわけです。飛行機の場合は、幸いなことに「エア
マンシップ」が私たちの自主性を守ってくれている。国の規制のキワで、パイロット
のモラルやリスクを自分で負うといった姿勢がある。ログブックを付けることは、
切っ掛け作りで、エアマンシップをより高いものにして行く第一歩です。
山本俊平
さん
フライトログを
付けよう    32P
無線や飛行状態から相手の気持ちや技術を理解して、共感した以上は気を遣っ
たり優しくしてやろう。しかし、度が過ぎた場合は、教官や言える立場の人は明確
に言わなければいけない。これは、法律でも決まってないし、どこにもルールはな
い。これがエアマンシップでありモラルなんです。
 水は低い方に流れるように、どうしても楽な方にいってしまいます。注意をしたり
小言を言うのは面倒だとか、言いにくいからとかで終わらせてしまうと、世代が移
る毎にどうでもよくなってしまうのでしょう。そうならずに維持していけることが熟成
しているということだと思います。
山本俊平
さん
フライトログを
付けよう    32P
どうしても、長く飛ぶことにフライトの興味が向かいがちではあるが、現在のパラ
グライダーでは、確実にテイクオフすることや長く飛ぶこと・高く上がることは、それ
ほど難しい技術ではなくなっている。むしろ、降りたいときに降りたい場所に、確実
に、素早く降ろせるかが、安全にフライトを楽しむためには重要な技術となる。
小貝哲夫
さん
トラブル
シューティング 36P
「インストラクターの許可がでているから」、「自分と同じくらいの技量のあの人が飛
んでいるから」、そんな基準でフライトするか否かを判断している人は、今からでも
遅くはない。自分でコンディションを判断する習慣をつけよう。
 空中に飛び出したら「降ろせないときは降りない」と覚悟を決めて気長に構える
ことも必要かもしれない。その場合はジタバタせずに、グライダーの不必要な動き
をセーブすることに全神経を集中させよう。「何かしなければ」という気持ちが、
かえって危険な場合もある。慌てず、じっくり、時には待つことも重要なことと言える。
小貝哲夫
さん
トラブル
シューティング 37P
反省 風のパターンも考えずに積雲ができているからと突っ込んでは失敗する。
教訓 気をつけよ 出来た雲と 人の後。
教訓 あわてる**は上がりが少ない。
教訓 いつまでも あると思うな 金と風。
 人間の目は視界の中央にだけピントが合うようになっているので、一点を凝視
してしまうとまわりとの位置関係がわかりづらくなってしまう。でもそのうち、見えて
いる範囲全体を意識するよう見ると、立体としてとらえやすくなったのだ。ただし、
トップアウトすると一発で把握できるのだが・・・。
蔀 哲行
さん
サーマル
つかまえた第21回
         41P
トルコの男性はプライドがすごく高いのでコンディションが少し強くても飛ぼうとする
人が多いんだ。「他の人が平気で飛んでいるのになぜ僕だけ飛ぶのを禁止するん
だ。」ってよく責め立てられるんだ。その人達を説得するのがメチャクチャたいへん
なんだ。そういう時は飛んでも楽しくないからという理由で飛ばないように助言する
んだ。間違っても実力がないからなんていったら、後の祭りだ。
 怖いと感じるのは何か起きた時の理由がわからないこと。例えばコラップスが起
きたとする。この現象がどうして起きたか理由がつかめないということは僕にとっ
てすごく不安だ。乱流でもなく、ぐらいだーのもOKだったら、これから何に注意し
ていいのかわからない。こういうことが僕にとってすごく怖いね。だからいつも原
因を探求している。
コンペで勝つには? 第一に経験。それからテクニック。運も少しはあると思うけど
             トップパイロットは、『勘』もいいんだよね。
セミー
 サイール
次世代を担う
コンペティターは彼だ
         47P
ある意味、山飛びよりもリスクが少ない気がする。当然飛んでいるのだから、それ
なりのリスクはあるんだけどね。
山飛びだと「今日はイメージ通りにサーマルソアリングができた」みたいな達成感
があるじゃない。モーターパラには、きっと違った達成感があるんだろうな。
宝田義則
さん
モーターパラで
 飛んでみよう
パラは羽ばたくことができませんから、鳥の飛行を参考にすると言うより、滑空して
いる時だけのおこぼれちょうだいってとこなのです。鳥の飛行形態の中では、ほん
の一部にしか過ぎません。つまり鳥の数パーセントの能力をおすそ分けしてしても
らっているに過ぎないのです。消費税のような力で飛ぶわけですから、なんとも歯
がゆいばかりですが、それでも空を飛んでいるときには鳥の気持ちになれるので
すから、パラは本当にありがたい翼なのです。
 アホウドリの飛行形態はパラによく似ている。彼らは山飛びはしないのでハイア
スペクト比の翼でかっ歩しているのです。
 蚊柱の正体は嫁探しだ。
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第27回

       78P
(なぜか今月も27回)
鳥が集団行動をとるのは、弱いものが外敵から身を守るための手段。弱いもの
ほど群れになるとはよく言ったものですが、パラに関しても決して他人事ではあり
ません。弱っちいフライヤーもたくさんで群れていれば、肉食系の凶暴なオヤジ
から身を守ることができるかもしれません。
 パラの集団には必ず親分がおります。時々、間違ったことや私利私欲をむきだ
すこともありますが、逆らわなければ、そこそこ便利ではあるようです。
 体の大きさは行動範囲に比例するらしく、ワシやタカの縄張りは、10Km四方
に及びます。1.5mで10Km四方ということは、パラグライダーに換算すると、
スパン13mくらいのMsaizuグライダーで8.7倍くらいになるので、単純に考える
と87Km四方を縄張りにしなければならないことになります。時々クロカンで100
kmを超えてフライトしているフライヤーがいますが、これはパラの縄張り違反に
なります。
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第27回
        79P
(なぜか今月も27回)
 2002年6月号 (vol 128)    
インストラクターに言われて嬉しかった言葉→「あなたのためにパラグライダーはある」
スクールのインストラクター自慢をお願いします→年齢が二周りも上のわがままなオッサン
                        を上手におだてて練習させるのがとても
                        上手です。
                        風使いのようだといつも思う。
  理想の
インストラクター
        46P
ビジターで飛びに行って好印象だったのは、となみ野の小塚校長、大佐の関口
校長、尾神の山本校長と五十嵐イントラ、獅子吼の肥田イントラ、湯の岳の今泉
イントラ。
尊敬するのはパラ界のミスター、松岡淳さん。喜多修一さんもよかったですよ。
M男
さん
インストラクターに
望むもの   48P
青木村の岸さんは、理想のイントラ像に近いと思いますよ。確かな技術を持って
いて、信頼できる人柄。控えめでも言うべきことは言う。多くのフライヤーに慕われ
ているのもわかりますよ。
オーストラリアで会ったインストラクターも好印象でした。こちらのやり方を肯定して
くれた上で、あくまでアドバイス。おしえるのとは違うんですよね。
T子
さん
インストラクターに
望むもの   48P
僕たちは日常と違うものを求めてエリアに行っているってことを、もう少し分かって
ほしいですね。
M男
さん
インストラクターに
望むもの   49P
以前、獅子吼で言われた「自分が一番上手いと思ってね」っていう一言は、
効きましたね。
T子
さん
インストラクターに
望むもの   49P
僕がアドバイスできるのはどうして勝つことに緊張を持つのかということを良く分析
すること、例えば優勝できた時とできなかったときの結果を考えて紙に書いてみる
優勝→賞金、名声、メーカーとの契約 ETC。
優勝できなかった時→現状と変わらず。とかね。すると最終的にそれほど自分が
考えていたよりもたいした事ではないと気がつく。そうすると精神的に楽になったり
するものだ。
それから勝負ということ自体に緊張してしまう人もいると思う。その場合はやはり
たくさんの試合の経験によって克服するしかないと思う。勝負の経験はパラでなく
てもいろいろなことで代用できる。トランプ、チェス、テニスの試合、何でもいいんだ
必要なのは真剣に勝負すること。だから試合の前夜にポーカーをやって遊んでい
たりするのは、一種のトレーニングなんだよ。勝負師はどんな勝負にでも強いの
は精神的に鍛錬されているからだ。
 自然をいかに味方にして自分の精神力を集中できるかということが、一番大事
だ孤独を感じることも重要だと思う。
クログロフ
アレクセイ
次世代を担う
コンペティターは彼だ
         47P
2002年7月号 (vol 129)    
パラの飛行性能が進化し始めて10年、「より高く」「より長く」飛ぶことが、なんだか
「より遠くへ」「より速く」飛ぶことに比べて低次元のものに思われる風潮になってし
まった感がある。
佐藤ヨシヒロ
さん
イタリア礼賛
ドロミテ     6P
もはや、良いコンピューター・プログラムさえあれば誰でもパラグライダーを製作
できるようになったが、一番難しいことはそれぞれ違ったカテゴリーのパイロットに
完璧に対応できるフル・レンジの商品を開発することだ。
アスペクト比が5.3で滑空比8のDHV1モデル。ありえないことではない。僕たち
も作れる。しかし、本来のDHV1を使用する初心者には操作が難しいし、特に教
える立場のイントラから見れば問題だ。
マーケットそのものが、もっと現実的な立場に戻ればいいと思う。このままいくと
混乱を招くだけの気がしてならないよ。
ヴァクラフ
シコラ
コンセプター物語
第2回     13P
サーマルセンタリング中に、余りにも翼がパイロットの後ろについてくるような時は
パイロットができるだけ素早く翼の下に戻るようにしてあげなければならない。
(それを可能にするのが若干の不安定さだが)今度は翼を余りに不安定にすると、
今度は「シューティング」を起こしやすくなる。すべて妥協点が問題だ。僕はトレー
ディングエッジにパラグライダーの滑空性能を進化させる鍵があると思っている。
ヴァクラフ
シコラ
デザイナーの
真髄に触れたい
         15P
僕たちはクローズドセルの流行に追従するつもりはないよ。正確に正しいポジショ
ンにあれば、塞ぐ必要はないという考えなんだ。ときどき幾つかのセルをクローズ
したグライダーを見ることがあるが、どこにクローズの正当性があるのか疑問だね
ある者にとってはクローズドセルは革新的なアイデアかもしれないが、他の者に
とっては単なる流行でしかないのだ。真実はその中間にあるのかも知れない。
 オープンエアインテークの可能性を模索することが、パラの進化に大きな貢献を
すると信じている。
 そのメーカーが良い選択をしたか否かを決めるのは、マーケットだよ。
誰でもグライダーの乗り味について、その感想を具体的に説明できなくても、「いい
感じだ」とか「よくない感じだ」と言うことはできる。大多数のパイロットが「いい感じ」
をもてることが大切なのだ。僕たちはそれを目指しているだけさ。
ヴァクラフ
シコラ
デザイナーの
真髄に触れたい
         16P
DHVのレーティングに関してはあくまで結果ですから、一定以上の性能と安全性
が高まってきてクラス1になったと考えています。ですからDHVにとらわれて固定
観念判断するのではなく、乗って確かめて良ければ選ぶ、こんな選択の方向に
変わっていけばよいと思います。
 安全志向の方に必要な性能を提供して行きたい、これが基本的な考えです。
目黒 敏
さん
新コンセプトの
DHV1の正体
         24P
DHVの回復は高度損失が大きくとも急激な旋回に入らないことや、回転し続けな
いことが重要視される傾向にある。極端な考え方をすれば、どんなに高度をロス
しても自動的に回復すれば、良い結果を得ることができるのだ。対地高度が無い
ランディングなどで潰された場合には、DHVの安全性は全く意味をなさない。
 潰れに関しては、DHVの安全性に頼り過ぎ、ほとんどの場合が気が付かない間
に回復してしまっているケースが多い。しかし、潰れを察知する繊細な感覚や、
潰れにt対応する技術を持たないまま、パイロットのレベルが上がってしまうことの
問題点もある。
小貝哲夫
中野信行
さん
新コンセプトの
DHV1の正体
         25P
テストパイロットの立場では、乗り味の良いグライダーを作ることが目標で、それが
DHVを取れるかどうかは次の問題ってとこがあるんだ。
パフォーマンスをあげるだけなら、アスペクト比をどんどん大きくすれば作れるけど
乗り味は違う物になっちゃう。DHVをとったばっかりに、コンペ機がシャープさを失
って楽しくなくなってしまうなんてことは、以前からよく言われていることだよね。
 個人的にはアクプルのクラス分けの法が、理に適っていると思う。
クラスの中でもマックスのパフォーマンスを持ったグライダーに乗ってしまうと、コン
ディションを選ばなくてはならなくなる。そうなれば待ち時間が長くなって楽しくない
んじゃないかなあ。ビギナーの場合、リスクの少ないグライダーでどんどん飛ばな
いと、コンディションの違いが分からない。とにかくその中に飛び込まないと練習に
もならない。でも条件が良すぎると、背伸びした機体に乗っているビギナーには飛
ばせてあげられないことも出てくる。
 背伸びしちゃったパイロットは、もう一度戻ってこんなグライダーで練習すれば必
ず上手くなると思うよ。日本人はとっても向上心があるからね。上手くなりたいなら
リスクの少ないグライダーで練習するのが一番だよね。
扇沢 郁
さん
このDHV1の
新コンセプトを
こう読む
         27P
旋回中に数秒間、素早くはたくような操作をすることで、フラットスピンの恐れなし
に、旋回半径だけが小さくなるバンクを変えないフラットターンを、一瞬だが行う事
が出来る。自動車のスピンターンにも似た、この素早く効率的なターンは、キャノ
ピーがロールしていき、旋回が深くなっていくという手順を踏むことなく、ごく短時間
のうちに飛行方向を45度までの間で変えたり、サーマル中でここぞという時に
旋回半径を絞ったりするのに役立つ。
Mario Arque NEW GEAR
FLIGHT REPORT
WINDTECH
 SYNCRO
         43P
自分でも、”なんて僕は遅いんだろう!”って苦笑いしながら必死に後を追いかけ
ている。確かに僕のグライダーはコンペ機ではないからスピードの差がでてしまう
のは当たり前なんだけどね。どうしてコンペ機に乗らないんだ?って聞かれるけど
まだまだ勉強しなくてはならないことがあるし、知らない場所、知らないコンディシ
ョンで飛ぶにはパフォーマンスクラスのグライダーが楽だよ。
 ハングの世界の人間がパラで飛んで怖いと感じるのは”潰れ”。ハングは当たり
前だけどこれがない。自分の機体が潰れてラインが絡まったなんて、僕たちハン
グのパイロットにしてみたらこれは驚きだよ! そういう意味でパラグライダーの
機体選びは慎重になっているんだ。
 国内戦と国際戦は全く違うよ。国内戦は遅くてもミスをしないように心がけて、
いつも人より高い位置につける。そして誰かがサーマルをゲットしたらそこにいく、
ゴールを必ずすればだいたい優勝できる。
 PWCにいたっては皆、スピードをだしているからね。ゴールをしても40位じゃあ
だめなんだ。でも世界選手権などに至っては各パイロットがミスをしないようにスピ
ードを抑えているからトップパイロットについていくのはそれほど難しくないけど、
たくさんの人数がゴールするわけだから、これも上位につこうと思ったらラストスパ
ートをかけなくてはならない。やっぱり最後はスピードが必要だ。
クリストフ
ツィオロフ
スキー
次世代を担う
コンペティターは彼だ
 VOL7     49P
ジャパンリーグは、「世界の舞台に出るための最初の土俵」です。より目標を具体
化することで目的意識を高められればと考えています。
 現在日本は世界で国別3位という好成績を残しています。この事は想像以上に
凄いことです。現在、活躍している選手の皆さんには順位を維持できるよう頑張っ
て頂くとして、その間に後に続く選手の育成が急務です。ランキングが落ちると
世界選手権のエントリー人数も減りますし、PWCへの参加基準もパスできなくなり
ます。一度落ち始めると元に戻すことはかなり困難で、状況はどんどん厳しくなる
と想像されます。国別3位の特典を受けられるうちに、次世代の新しい力を養成
しなければなりません。そのためにも国内大会が重要な役割を担っているんです
 それでも、海外に出てまともに戦えるようになるには、少なくとも3年は必要。
1人の力でやっていたら10年もかかることを、世界を見て知っている先人が頑張
っている間に、伝えることはしっかりと伝えて行かなくてはなりません。
曽我部真人
さん
同じルールで
戦える世界基準の
環境を作りたい
         51P
『パイロット証』の獲得はひとつの通過点に過ぎない。いや、やっと本当のスポーツ
フライングの楽しさを知るためのスタート地点に立ったところと言えるだろう。
 「今より少しでも腕を上げたい!」って思っている人、競技に参加すると大変勉強
になることは請け合い。
関口泰生
さん
ズバリ、
コツを教えて
         80P
地上の駆け引きってやつもあり(ここで嫌な思いをして大会から遠ざかっちゃうパタ
ーンなんてのも、あながちないともいえない?)
 実は自分が何と戦っているのか、その正体が分かってくるだろう。
もしも、「アイツより順位が下がったらヤダナ」などという、小さなプライドがあるなら
ば、燃えないゴミの日に捨ててしまいなさい。
 スポーツするココロ。これは楽しみながら、自分を極めていく事。同じような環境
の中で漫然と過ごしていると、自分をステップアップする事が中々ムズカシイ。
ヘタをすると、ただ刺激を求めて悪いアソビにはしってしまいがち。
関口泰生
さん
ズバリ、
コツを教えて
         81P
パラグライダーは位置エネルギーを滑空するためのエネルギーに変えて飛びます
が、スキーも同じように位置エネルギーを滑走するためのエネルギーに変えて滑
ります。もともとの原理からしてこの二つは非常に似ているスポーツです。
どのコースを滑るかを選択する事は、パラグライダーではその日のコンディション
を自分の技量で飛ぶことが可能かどうか、判断していることと同じです。
スキーでは常に板の中心に荷重がかかるようにターンする前には荷重移動を先
行させ、その後板の向きを変えてターンしますが、これはパラグライダーの旋回の
際に体重移動を先行し、それにしたがってブレークコード操作に入るコントロール
に似ています。例えばパラグライダーの連続するローリングはスキーのパラレル
ターンに非常によく似ているといえます。
ウエイトシフトのタイミングがいまいちピンとこないという方は、スキーの荷重移動
を意識してみてはどうでしょうか。
 車のステアリング、アクセル操作はパラグライダーのロール、ピッチ方向の操作
に一致しています。運転する車によってその性能や限界は違いますよね。自分の
乗っているグライダーや車の特性をよく理解してその限界を知ることは、どちらに
おいても安全に乗ることに役立ちます。
パラグライダーの上級者が運転している車に同乗するとよく分かるのですが、そ
の先に危険が潜んでいると思われるところは必ず慎重に進みます。無理にスピード
を出したり、危険をぎりぎりで避けることが上手な運転とはいえないのです。もちろ
んパラグライダーも同じですよね。どんな事でもパラグライダーの操作や判断に
関連させ、実践してみてはどうでしょうか。大切なのは考え方です。
宮田 歩
さん
Q&A
         83P
2002年8月号 (vol 130)    
若造の頃、僕は認証制度はパラの進化にとって障害になっているのではないかと
思っていたよ。でも、自分自身のテクニックが向上した今、まったく逆の意見に
なった。認証制度はグライダーの技術進化に肯定的な影響を持っているとね。
何故なら、認証制度がシューティングやローテーションに入ることに対して、
良い限界点を明示してくれるからさ。
ロバート
グラハム
コンセプター物語
第3回     27P
NATO軍で長いことドイツに駐屯していたんだ。で、軍隊でパラグライダーを教えて
いた。15年間で3000人くらい教えたかな。パラグライダーは作戦に使うわけじゃ
ない。あくまで訓練用のツールだよ。人とのコミュニケーションやチームワーク、
真剣に取り組む気持ちなど、兵隊の訓練には素晴らしい効果があるんだ。
ケビン
ペイネ
ファイヤーバード
社長が来日  47P
国土の30%が北極圏というとすごく寒そう パラグライダーで飛ぶのはどうなんでしょう
冬のリッジソアリングで、一番大切なのは飛行中よく体を動かすこと。
ということで僕はいつもウイングオーバーをしたりして意識的に身体を動かす事に
しているんだ。
僕がパラグライダーが好きなのはクールなスポーツだからなんだ。孤独に自然と
コンタクトをとって、思考する。僕にとっては一種の瞑想をする場所、時間でもある。
ロルフ
ダール
次世代を担う
コンペティターは彼だ
VOL8     48P
パラワールドでも「DHV1−2は良いね」なんてベテランパイロットが言ってるじゃ
ない。でも実際に自分が乗っているのはそうじゃない。私もそうだけど、やっぱり
先入観があって、自分が乗るときは、変な見栄みたいなものが入ってしまう。
逆になにも聞かされずに乗ったら多分違いも分からないで、「これでいいや」と
判断するんじゃないかな。
隊員番号
No 069
中目みどり
    隊員
突撃パラグライダー
探検隊
適正体重大研究
         71P
間違いなく言えることは、たくさんの種類をできるほうがたくさん飛べる、コンペで
勝てる、ということ。「自分に合う風」ということを耳にすることがあるが、それは
多分言い訳。たくさんの手持ちのカードがあればあるほど、自分に自分に合う風
が多種あって、結局どんな時も結果を出せる、強いということになるんじゃない
かな。「表現力がない」というのは手持ちのカードがすくないということで、結局、
コンペではたまたま自分に合う風を待つしかない、ということ。これでは寂しい
じゃないか、と私は思う。
高藤とよ子
さん
サーマル
つかまえた第23回
         73P
パラを始めたばかりの数年間は、がむしゃらに飛ぶ時期があります。誰にでも
あることだから、否定できるモノではないのですが、今から思うと無謀だった自分
が見えてきます。多少のフォローはなんのその。風より速く走れば、フォローでは
ないという妙な屁理屈で「走れば飛べる」とテイクオフ! 多少の事など問題なく、
高く上がれば上がるほど、血沸き肉踊った時期でした。この頃は恐怖体験も
自慢の一つで、いかに危険をすり抜けて生還したかを、自分のテクニックと勘違
いしていたように思えます。
 こんな時期を通り過ぎ、パラの本質を考え始めるようになった時期から、
急に臆病になってしまったわけです。臆病になったというよりも、落ち着いたと
いえばよいのか、いわゆる、ほんの少しでも不安がある時は絶対に飛ばなくなっ
てしまいました。他のフライヤーがどんなに良い飛びをしていても、飛ぶ気に
なれない時を持てるようになったのです。かっこよく言うと、「飛ばない勇気」ですが
裏を返せばただの腰抜けかもしれません。経験を積むにつれてくつろぎの気分の
もとで、楽しく、必ずよい結果が得られるという確信がないと、飛ぼうとしなくなった
のだと思います。
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第30回
         78P
実際、10年以上フライトを続けているフライヤーにコンペ機を駆る人はごく少数
です。理由は簡単に察しがつきます。まず、熱狂的な時期に、初級機→中級機→
上級機→コンペ機と、次々に機体を乗り継ぎ、機体の買い換えの喜びと負担を
味わってきたこと。さらに、時々大会などにも顔を出し、そこそこの成績を出し、
それなりのフライトスタイルも自信もついた。この時点で、自他共に認める
パイロットに成長したわけになるのですが、自立すると同時に失うモノもあったの
です。
 何をやってもそこそこできてしまうと、今ひとつ感動がないというのも事実です。
そんな中で彼ら(10年選手は)高性能のコンペ機をえらぶことよりも、安全性を
重視しながら、いかにうまく楽しく飛べるかを模索するようになったのです。
彼らの口から出てくる言葉は決まって「最近のグライダーはよく飛ぶなぁ。俺たち
はDHV1−2+の機体で十分だなぁ」「機体の性能よりも気象条件の方が大切
だよね」といった言葉なのです。そして、彼らの多くは「空は不思議だよね!飛べ
ば飛ぶほど怖くなる」この言葉の持つ意味は計り知れないものがあります。
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第30回
         79P
2002年9月号 (vol 131)    
基本練習や細かい技術練習がしっかりできます。山飛びだと失敗を風のせいに
することもできるでしょう? でも砂丘だと風が一定している分、自分の技術の至
らなさがよく見えてしまうんです。
河毛早苗
さん
DISCOVER JAPAN
鳥取砂丘   19P
練習するのはイヤだし、厳しく言われるのもスキじゃない。そんなフライヤーは
たくさんいると思うが、一度は鳥取砂丘で飛んでみるといいだろう。砂と戯れなが
らも、砂丘があなたの未熟な点を教えてくれるはずだ。
小貝哲夫
さん
DISCOVER JAPAN
鳥取砂丘   20P
いままでのデザインのコンセプトは、機能性の追求と安全性の向上という相反する
二つのベクトルの接点をどこに置くかということであって、その接点の場所によ
って上級機、中級機、初級機というカテゴリーわけがなされてきた。もちろん、その
ようなカテゴリー分けはこれからも行われていくだろうが、自分の究極の目的は、
Performance(機能性)とForgiveness(寛容性)を相反するものではなく、同じ
方向にあるものとして結びつけるということにあるよ。
 パラが荒れたコンディションの中でもより安定して飛べるようになるためには、
よりスピードが必要だということさ。よりスピードを得ることができれば、より少ない
ピッチングモーメントでタービュランスを突き抜けてゆくことが可能になるはずだ。
 極端なことを言うようだけれど、パラが対地速度100キロで、乱気流の中でも
安心して飛べる日が来ると思うし、もっと、近未来のことを言えば、現在の『ブーメ
ラン』がDHV1−2になる日も来ると思う。それを可能にするのが、先ほど言った
エアフォイルの改良だ。中でも重要なものとしてリーディングエッジの改良がポイ
ントになるね。
ソン
ジンソク
コンセプター物語
第3回     27P
『ブーメラン』のプロトタイプでクローズドセルを何度もテストしてみているんだよ。
でも、僕が行った限りでは、その結果は、速度、沈下率、その他の機能はいずれ
もオープンセルの場合となんらの違いもでなかったよ。他方で、クローズドセルは
立ち上げの際のインフレーションにちょっと時間がかかるという問題もあるし、
タービュランスの中では、キャノピーの不規則な挙動も見られたんだ。クローズド
セルを否定しているわけではなく、僕には採用するメリットがないと判断できたと
言うことさ。
ソン
ジンソク
コンセプター物語
第3回     28P
最小沈下速度依存症は面白いことに、本当の病気であるアルコール依存症に似
ているところがあります。
『精神が不安定になり、周囲の物や環境のせいにするようになる。』
診察  自覚症状があまりないので、自覚させることこそ、最大の治療方法となる。
川地正孝
さん
PWテクニカル特集
Dr.川地の
フライトクリニック
         31P
テイクオフとランディング、これらの基本操作がきっちりできているフライヤーに
下手な人はいません。あなたの周りのフライヤーで、テイクオフやランディングが
うまい人を思い出してみましょう。きっと飛ぶのも相当うまいはずです。
川口竜太
さん
川口先生の
TO&LDセミナー
         34P
自信を持って自分で立ち上げてテイクオフできない状態では、パラの基本操作は
完璧ではありません。たとえ空中で旋回ができても、それだけでは風の変化に対
応した適切な操作はできていないことになります。一見うまく飛べているようでも、
実はパラの動きをちゃんと把握できていないのです。これでは効率がいいフライト
ができないばかりか、危険と隣り合わせのフライトになってしまいます。
川口竜太
さん
川口先生の
TO&LDセミナー
         35P
いろんなパイロットを見てきたけど、「うまくなったなぁ」と思う瞬間は、私が誘導す
る前に自分で判断して行動した時です。そんな時は嬉しくなってしまいますね。
志村 文
さん
川口先生の
TO&LDセミナー
イントラに聞く 35P
サーマルの中で細かな指示を出す前に自分の意志で理想的な旋回をしたり、
たとえハズしても「こうしたらいいよ」と言う前に常に先行してフライトしている時な
んか、「うまくなったな」と感心しますね。
片岡義夫
さん
川口先生の
TO&LDセミナー
イントラに聞く 35P
世界的に有名な登山家が「僕は世界一臆病者です」と言ったそうです。その心理
は登山するにしろ、冒険するにしろ無理をしないで自分の実力を良く知った上で、
コツコツと進んでいくものだと思います。
 パラグライダーも同じで、リスクを背負った飛びをしていると上達は早いかもしれ
ませんが、一歩間違えば命を落とすスポーツに変わってしまいます。自分の実力
を知り、冷静な判断力を保ち、自分の技量に対応できないコンディションでは「私
は飛ばない」と言える勇気を持ってください。恥ずかしい事ではありません。
福田武史
さん
サーマル
つかまえた第24回
         75P
フライト技術の向上のためには、経験だけではなく、イメージトレーニングも欠かせ
ません。イメージトレーニング(フライトプラン作成)では、悪いイメージを思い浮かべ
てはダメです。自分が成功しているイメージをしてください。また、いかなる時も
イメージトレーニングをすると、上達への道を早く駆け上がれるでしょう。
福田武史
さん
サーマル
つかまえた第24回
         75P
パラの一番の魅力は体と心の健康を与えてくれるスポーツだということ。
見ている側は穏やかな気持ちになれて、飛ぶ側は人間の持つ『感』をすべて感じ
ることが出来る。癒しのスポーツなのでは近頃思います。
淵崎恭代
さん
今月の初心者登場
         99P
天気予報や気圧配置、風を読むこと、飛行原理など総合学問としても興味が尽き
ません。奥の深さを感じます。一生かけてもいいかな。
中山富夫
さん
今月の初心者登場
         99P
2002年10月号 (vol 132)    
サンデーフライヤーと言えば、遊びで飛んでるへたなフライヤーというイメージが
ありますが、サンデーフライヤーの中にもスバ抜けて上手な人がいるのです。
識別するためには、自分も相手を見抜く力が必要になります。テイクオフ、ランディ
ングを含め、サーマルソアリングなど、降りてきてから能書きばかり口にする人は
そんなに上手くありません。
 一昔前の上手いフライヤーはほとんどの人がコンペ機に乗っていたのですが、
最近は違ってきました。DHV 1−2クラスの機体に乗り換えているのです。
私の周りを観察する限り、腕は腕、機体は機体と区別できる能力が身についた
からに他なりません。パラを始めたばかりのフライヤーは、乗っている機体で
相手の技術を評価する傾向がありますが、そんな時代はすでに終わっているの
です。2年〜3年目くらいのフライヤーに多いのですが、インストラクターが止める
のも聞かずにコンペ機に乗り換えていくフライヤーをよく見かけます。
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第32回
         70P
マーフィーのゴールデンルール(黄金律)というものがあります。黄金律とは潜在
能力のことですが、「自分の人生は自分の思い描いた通りになる」と言うものです
良いことを思えばよい事がおき、悪い事を思えば悪い事がおきるという潜在意識
の法則です。
潜在意識の最大の敵は恐怖心です。まず、無用な恐怖心を頭の中から取り去る
必要があります。「恐怖は常に無知から生ずる」とあるように、パラも出たとこ勝負
ではあまりにも無謀です。
 人間の行動は私たちが普段考えているほど意識的なものではないということを
頭にいれていかなければなりません。嫌なことばかりする人は、意識的というより
も自分が知らないうちにやってしまっていることになります。
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第32回
         70P
家族を苦しめない事が、マナーのひとつです。
このスポーツの悲劇者には皆冷たい。そのことを忘れないように・・・。
片岡滋昌
さん
読者のページ
        80P
空を飛んでいると、普段小さなこととかでイライラしている自分がスゴク小さな人間
に思えてくるんですよね。そんなことに気付かせてくれるところが魅力かなぁ。
丸田康博
さん
アイドル探検隊
        81P
確かにパラグライダーはお金のかかるスポーツです。しかし高価になったグライ
ダーやハーネスにはより高いパフォーマンスと、さらなる安心感が約束されてい
ます。頑張ってお金をためましょう。
宮田 歩
さん
Q&A    95P
2002年11月号 (vol 133)    
ほとんどのパラグライダー・メーカーは、どちらかと言えば厚いプロフィールを
使っている。これは確かに揚力を増加するのに効果的だ。この厚いプロフィール
では、翼面周辺の空気の流れがプロフィールに再び粘着するのが困難になり、
過度の気流の剥離を生み出す。その結果、あらゆる失速現象が発生しやすくなる。
グザビエ
デュムリ
コンセプター物語
第5回     27P
空力中心がより後方に位置していた方が、より洗練された、理論的にも、
より飛行性能に優れた翼と言える。しかしそのような翼は、不完全な翼表面とか
不完全な仕上がりと言ったものに、より敏感なものだ。もちろん、経時劣化による
翼の変形にもより敏感になる。これは失速現象に対する敏感さを促す。
空力中心が前方にあるプロフィールはより粗野に見えるが、常に飛行しようとし続
け、大きな調整力を提供し、経時劣化に対する様々な調整に大きな許容力を持っ
ている。
グザビエ
デュムリ
コンセプター物語
第5回     27P
1992年以降、特に力を注いでいる物がある。それはブレークを操作しても、
移動しない空力中心を実現する事だ。
現実は、空力中心の移動を生み出す原因は2つある。迎角の変化とブレークコー
ドの操作によるものだ。僕はこの2つの原因によって生み出されたモーメントが、
可能な限りお互いに相殺し合うように努力しているのだ。
グザビエ
デュムリ
コンセプター物語
第5回     28P
クローズドインテークには僕も賛成できないコンセプターの1人だ。
空気抵抗は顕著に減少するが、安定性の面で多くの問題を引き起こす可能性も
ある。オープン・リーディング・エッジの翼の方が空力中心の移動が少ない。
それに急激なシューティングの場合、オープン・リーディング・エッジの収縮が翼の
安定性の回復に役立つのだ。
グザビエ
デュムリ
コンセプター物語
第5回     28P
最後に、今まで言ったことはすべて、現在、僕個人が何年かの経験を基に考えて
いる結果に過ぎない。この世に絶対的な科学理論などは存在しないのだ。
新しい要因、新しい経験、あるいは他の人の研究等によって無効となることがある
過去何回か僕たちは正しい方向に進んでいると確信しながら、その後すべてを
変更しなければならない経験をしてきた。そんなものなんだ。携帯
グザビエ
デュムリ
コンセプター物語
第5回     28P
最近は、日本人が上位に入ることが珍しくなくなった。逆に、最近は我々が上位に
いないと「どうかしたのか?調子が悪いのか?」と心配されるようにもなった。
その昔、日本人は危ないので大会には出さない方が良いと囁かれた頃が遠い昔
のようである。
川地正孝
さん
PWC
フランス戦
         53P
当初は、若者にありがちな「リスクがあるからこそ面白い」というイメージを、ハング
に対しても持っていた。そんな、一番危ない時代を経験していくなかで、どんどん
安全志向が高まっていった。普通の生活の中でも、危険を回避することに神経を
使うようになった。
保呂田恒行
さん
業界あの人
         71P
メーカーがいくら良いものを作っても、使われ方が悪ければ意味が無い。
ユーザーが危ない思いをしてはいけない。だから、ディーラーはプロフェッショナル
でなければいけない。そしてスクールがユーザーを育てなければいけない。
今の日本のパラグライダー界の問題点は、量と質のバランスが崩れている事だ。
一時期、乱発的にインストラクターを作ってしまった事が、今のパラ界に良い影響
を与えていないんじゃないかな。
保呂田恒行
さん
業界あの人
         71P
普段飛んでいる時、サーマルのイメージについて、特に意識していません。
一番大切なのは、絶対に上がると信じることです。
もう一つは、恐怖心を少しずつなくすこと。ちょっと怖いけどトライしてみる気持ちを
大切にして欲しいのです。自分の経験値を増やしていかないと今よりも上達するこ
とはありませんから。
斎藤竜男
さん
サーマル
つかまえた第24回
         73P
当時は、業界が混沌としていた時代でしたから(今は殺伐としていますが) 東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 第33回
         78P
2002年12月号 (vol 134)    
おれも話を聞いて以外だったよ、お尻をずらして体重移動する方法。
でもテンションを均等にかけた方が安定性が増すのは、利に適っていると思うよね
確実に利くね!
スキー
ジャム勝山

堀 校長

探検隊の
井戸端会議

ハーネスセッティン
グにチャレンジ
その感想は?46P

スコット:今こそしっかり環境を整えないと、アメリカのパラはダメになってしまうと
     思うよ。それぐらいひどいんだ。ビギナーがインターネットでいきなり
     コンペ機を買って自己流で始めてしまうような環境なんだ。
ここ数年でアメリカのフライヤー人口はかなり増えているみたいだけど・・・
スコット:そうだね。徐々に増えてきている。でも、ひとりの良心的なインストラク
     ターがいいパイロット10人育てても、いい加減なインストラクターが未熟な
     パイロットをいっぱい作ってしまうので、いつまでも鼬ごっこなんだよ。
スコッテイ
マリオン
話題の強豪、
スコッテイマリオン
とフランクブラウン
日本に現る! 63P
スコット:まず最初にパラが安全であることに確信を持つことだね。そして楽しむ
     こと。例えば、その日の目標を掲げて目指すとか・・・。
     でもね、安全性を無視して、目標を前面に持ってきてはいけない。
     とにかくフライトは安全でなくてはいけないし、自分でできるという確信が
     持てなければ、してはいけない。いつもPWCのパイロット達と話している
     んだけど、ヨーロッパの連中でも「子供ができた」とか「嫁さんもいる」など
     の理由で「こんな危ないスポーツはもう止めようか」なんて言っているパイ
     ロットがいるんだ。でも僕はそんなの信じられない。「なんで危ないことを
     やっているんだ」とね。自分で安全だという確信をもってこそ、楽しめるし、
     頑張れる。
その確信はどうやって持てるのかなあ?
スコット:例えば僕がインストラクターをしている時は、その人の体力的な能力、
     そしてメンタルを理解して、上手にバランスさせてあげることを常に考えて
     いる。もちろんいい技術や、正しい知識は重要で、それらが全て調和して
     安全が確立されるんだ。それがあって初めてフライトを楽しむことができ
     るし、自分の心を解放することもできる。
フランク:でもね、「怖い」ということを知っていなければいけないよ。「怖さ」を知ら
     ないパイロットは見ていて怖いし、反対に怖がりすぎるのも怖い。
     ちょうどいい怖がり方をトレーニング中に学ばなければいけない。
スコット:全然怖がらない人を見ると、こっちが怖くなってしまう。そんなことって
     あるだろう。(笑)
スコッテイ
マリオン

フランク
ブラウン

話題の強豪、
スコッテイマリオン
とフランクブラウン
日本に現る! 63P
パラグライダーの「ゾーン」とはいかなるモノなのでしょうか?地球全体が金色に
光って見えるのか、それとも雲低に金色のラインがつながって見えるのでありまし
ょうか?ああ、誰か早く体験してもらいたいモノです。
東田 満
さん
鹿さんのちょっと
言いたい 最終回
         79P

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